下北沢の道路事業「補助54号線」建設をめぐる下北沢駅北口の再開発問題をテーマにしたイベント「SHIMOKITA VOICE」が8月13日~15日の3日間、「ザ・スズナリ」(世田谷区北沢1、TEL 03-3469-0511)で開催された。
同イベントでは、1日ごとに「道路計画」「アート」「街」という大きなテーマを設け、道路計画について6つのシンポジウムが開催された。連日の猛暑の中、多くの地元住民や演劇・音楽関係の若者が会場に集まり、客席は毎回満席だった。
14日に行われた「演劇は下北沢に何を望むのか?」では、「演劇人ができることとは何か」「どうしたらスズナリを残せるか」などについて意見が交わされた。「渋谷や新宿はよそからやってきた人が消費していく街。下北沢は地元の人と混ざっているのが良い所」(劇団「燐光群」主宰・坂手さん)、「地元や商店街を巻き込んだ街を挙げての演劇祭を根付かせたい」(俳優・柄本明さん)、「演劇人たちが本気になって意見を表明すれば、再開発事業にアイデアが取り入れられる可能性もある」(「Save the 下北沢」共同代表・下平さん)などの意見のほか、客席からもさまざまな意見も出され、会場は熱気に包まれていた。