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梅ヶ丘に放課後等デイサービス「そらのいろ」 障がいのある子どもと親をサポート

「通ってくる子どもたちがかわいくて仕方ない」と坂さん

「通ってくる子どもたちがかわいくて仕方ない」と坂さん

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 梅ヶ丘に放課後等デイサービス「そらのいろ デイサービス梅ヶ丘オフィス」(世田谷区梅丘1、TEL 03-6413-1610)が開所して2カ月がたった。 

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 経営はそらのいろ(世田谷区)。事業所の延べ床面積は約25坪。坂(ばん)ますみ社長は、肢体不自由の子を持つ。同じように障がいのある子を育てる保護者を支援したいという思いから設立した。

 放課後デイサービスは障がいのある子どもの生活を支援する目的で、2012年の児童福祉法改正に伴い創設。主に6歳から18歳までの子どもを対象に、特別支援学校の授業後や学校休業日に受け入れ、療育機能と居場所機能を備えた学童保育のような役割を担う。 

 坂さんの子どもが小学生だった8年前は、通っていた学童クラブの受け入れ枠が小学4年生までだった。「子どもが高学年になっても、毎回ペースト食や刻み食を作ったり、学校への送迎が必要だったりと、親の負担に変化はない。仕事と子育ての両立は非常に難しいと感じていた」と話す。自身の経験を糧に、「そらのいろ」では受け入れ時間を18時30分までとし、夕食も提供。保護者の負担軽減につなげている。

 設立にあたっては「場所の確保に苦労した」という。法律で定められた設置基準を満たすためには、柱や壁のない40平方メートル以上の訓練室スペースが必須。車いすに対応できるトイレや、キッチン、事務室、相談室の設置も必要だった。「ようやく見付けたのがこの物件。賃料が高く、人件費を考えるとほぼ利益が出ない状態になるが、特別支援学校に近いという好条件から決めた」と坂さん。

 開設後、保護者からは「子どもが満足そうな顔で帰ってくる」「もっと利用日を増やしたい」という声が寄せられるようになった。「今後もできる限りの子どもを受け入れていく」と話す坂さん。「ゆくゆくは放課後等デイサービスの枠を超え、利用者一人一人を生涯にわたってサポートしていく事業に発展させたい」とも。

 営業時間は14時~19時、学校休業日は10時~19時。日曜定休。

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