下北沢南口の小劇場B1(世田谷区北沢2、TEL 03-6416-8281)で4月19日、芸歴5年未満のお笑い芸人が競う「アンダー5コンテスト」の決勝戦が行われた。主催は「SLUSH-PILE.」(世田谷区)。
同コンテストは、下北沢周辺で行われたお笑いフェス「下北沢大興行」の催しの一つ。出場資格は、事務所に所属している芸歴5年未満のお笑い芸人で、ジャンルは漫才・コント・ピン。15の芸能事務所から約180組の芸人がエントリー。各芸能事務所の代表者が審査員となり「とにかく面白いこと」を基準に、14日~17日の予選と準決勝で10組の決勝進出者を選んだ。
決勝進出者は、あっぱれ!(プロダクション人力舎・2年目)、小林ぼっち(同・3年目)、真空ジェシカ(同・3年目)、トンツカタン(同・2年目)、フルパワーズ(同・3年目)、オーストラリア(浅井企画・3年目)、ギャルズ(太田プロダクション・3年目)、大黒天(マセキ芸能社・3年目)、やさしいズ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー・5年目)、ゆにばーす(同・2年目)。
決勝戦にはお笑いコンビ・なすなかにしがMCとして登場し、満員の客席を盛り上げた。大会は終始盛り上がり、芸人がネタを披露すると会場から拍手が上がることも。
優勝したのは、愉快犯のコントを披露した大黒天。しょうへいさん(28)と大河内敦揮さん(25)のコンビで、大阪府出身。優勝者インタビューでは、「他の芸人が大爆笑の連続だったので、まさか僕たちが優勝できるとは思っていなかった」(しょうへいさん)、「東京03に憧れて上京した。賞レースで優勝したことがなかったので、やっと優勝できたという思い。大阪の同期に知らせたい」(大河内さん)と話した。これからどんな仕事をしたいかという質問に対し、「飲み歩く仕事がしたい」(しょうへいさん)、「パチンコが好きなのでパチンコ番組がやりたい」(大河内さん)と答える場面も。
大会サポーターの土田晃之さんは、「全員面白かった。この中から将来活躍する芸人が出てくるかも」と感想を語った。同じく大会サポーターの元・日本テレビの菅賢治さんは、「お客さんもお笑い知能指数が高い人ばかりだったと思う。(出場者たちの)他のネタも見たかった」と話した。
優勝者には、トロフィーと副賞の賞金5万円、同フェス協力事務所主催ライブ全出演権、「カンニングのDAI安☆吉日!」(BSフジ)の出演権が贈られた。