下北沢北口に9月16日、窯焼きナポリピザ専門店「PIZZERIA CIRO(ピッツェリア・チーロ) 下北沢店」(世田谷区北沢2、TEL 03-3467-0305)がオープンした。
店舗面積は約27坪。席数は40席(うちテラス6席)。運営はカフェやレストランを展開する三創産業(千代田区)。2010年にオープンした東中野店、昨年オープンした桜新町店に続く3店舗目となる。東中野店の立ち上げから携わっている高山徹さんが店長を務める。
高山さんは19歳のときに料理人として働き始め、23歳のころピザ職人に。「ピッツァは生地の発酵も薪(まき)窯の温度も数値では測れない不安定な料理だが、その難しさが楽しくてのめり込んだ」と高山さん。日本で働きながらイタリア語を学び、27歳のころナポリに渡り修業を積んだ。帰国後もピザ専門店で働き、「ピッツェリア・チーロ 東中野店」のオープンを機に同社に入社。「チーロ」とは、高山さんがナポリで出会った師匠の名前だという。
コンセプトは伊ナポリの専門店に倣い「早い・安い・おいしい」。生地にはアンティモ・カプート社のピザ用小麦粉と海塩などを使う。ナポリの窯職人が作った特注の薪窯で、400~450度の温度で約1分半焼き上げる。「ナポリピザは具よりも生地がメーンなので、材料と焼き方にはこだわっている。熱された窯の炉床(ろしょう)で生地の芯まで火を通すことで、粉の甘みを感じられる」という。
ピザは直径約28センチで、トマトベース、モッツァレラベースそれぞれ約13種類ずつ。メニューは、トマトソース・モッツァレラ・バジリコが載った「マルゲリータ」(842円)、モッツァレラ・バジリコ・チェリートマト・ナポリサラミが載った「チーロ」(1,404円)、薫製モッツァレラ・リコッタ・トマトソースなどを生地で包んで揚げた「ピッツァフリッタ」(1,566円)、素揚げした生地の上にトマトソース・モッツァレラ・バジリコが載った「モンタナーラ」(918円)など。「ナポリではピッツァと揚げ物をセットで食べるのが定番」ということから、数種のキノコを揚げた「フンギ・フリッティ」(756円)、青のり・シラス・桜エビを混ぜ込んだ3種類の生地を揚げた「3種のゼッポリーネ」(399円)なども。揚げ物メニューは下北沢店のみの提供。ピザは一部を除き、箱代の108円でテークアウト可能。
ドリンクメニューは、「アサヒスーパードライ(生)」(507円)のほか、「メッシーナ(ボトル)」(810円)、「モレッティ(ボトル)」(918円)などのイタリアビールも。微発泡のワイン(赤・白)(540円~)、ソフトドリンクのコーラ、ジンジャーエール、アランチャータ(ファンタオレンジ)、(以上、324円)、フェラレッレ(ガス入りの硬水)(540円)なども。
「ピッツァを高級な食べ物にしたくない。老若男女が集まる下北沢の街で気軽に本場のナポリピッツァを体験してほしい」と高山さん。「おいしいことは大前提で、来店してくれた個々のお客さまへの対応に心を込め、また来ようと思ってもらえる店づくりをしていきたい」と意気込む。
営業時間は、平日=11時30分~15時・17時~23時。土曜・日曜・祝日=11時30分~23時(日曜・祝日は22時30分まで)。