下北沢駅北口の「Studio B.uS Shimokitazawa」(世田谷区北沢2)内に12月3日、たこ焼き店「大阪屋」が復活オープンした。
関西風のたこ焼き、良心的な値段設定、夫婦の人柄などから多くのファンに愛され続けてきた同店。夫婦で29年間切り盛りしてきたが、家賃の値上げのため今年1月30日に惜しまれつつ閉店した。その後、同テナント関係者から声が掛かり再オープンが決まった。
開店当日にはオープン前から行列ができ、たこ焼きが焼ける香りが辺りに漂い始めた。店主の手によって看板が掲げられると、写真を撮るファンの姿も。新しい鉄板に油がまだよくなじまないらしく、「待たせてごめんね、もうちょっとでできるから」と、客を気遣う姿も見受けられた。
この日、先頭に並んでいたのは、下北沢で生まれ育ったという男子高校生。「幼稚園のころから食べていて、週に3回は食べていた。再オープンしてくれてうれしい。久しぶりに食べたたこ焼きは、やっぱりめっちゃおいしい」と笑顔を見せた。
現在は8個入り(350円)のみ販売。「手が回らないので、15個入りはしばらくやらない」という。一人2パックまでで、列に並び直せば何度でも購入できる。
創業30年目の再出発に、店主の妻は「みんなにすごく良くしてもらって感謝している。年はいっているが、もう少し頑張る。またお世話になります」と話す。
営業時間は14時~21時ごろ(土曜・日曜・祝日は12時~)。売り切れ次第終了。火曜定休。