暗闇の中で「音と気配」の公演-大川興業、下北沢で「暗闇演劇」

フライヤーより。写真は、劇場スタッフが付けているトランシーバー

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 下北沢南口の劇場「ザ・スズナリ」(世田谷区北沢1、TEL 03-3469-0511)で9月25日より、劇団「大川興業」(港区)による、「大川興業第33回本公演『THE BACK OF BLACK』~暗闇演劇第3ステージ 見えない芝居 音と気配の芝居~」が行われる。

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 同劇団は1983年に、総裁の大川豊さんが結成。お笑い芸人の江頭2:50さんや、「裁判狂時代」(河出文庫)など裁判傍聴に関する著作で有名な阿曽山大噴火さんなどが所属している。大川さんは、雑誌「ぴあ」での連載をまとめた「金なら返せん!」(ぴあ)などの著作を持ち、同劇団で行われる演劇の作・演出を手がけている。

 同劇団は、6年前から完全な暗闇の中で演劇を行う「暗闇演劇」を行ってきた。今回のテーマはその「暗闇演劇」の舞台裏。舞台スタッフは暗闇の中で仕事をしなければならないため、匂いや服の素材の違いで役者を判別し、舞台装置、大道具、小道具もその手触りで判断するなどの苦労があるという。そんな舞台裏を伝えたいとの思いから今回のテーマを思いついた。

 「暗闇演劇」は大川興業の登録商標。最初から最後まで暗闇の中で劇が進行するため、途中で気分が悪くなった時のために入場者にはペンライトが渡されている。また、何かあった場合には手を挙げて知らせれば、暗視ゴーグルを付けたスタッフが対応する。

 同社広報で、同劇の舞台スタッフとしても参加する久保佳代さんは「出演者はけいこも、けいこ場の扉を板で目張りして暗闇の中で行っている。見えない芝居を見に来てください(笑)」と話す。

 同公演は28日まで。開演時間は25・26日=19時~、27日・28日=14時~、19時~。当日券は4,000円。

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