下北沢で「東京学生映画祭」-山下敦弘監督、寺島進さんも来場

宣伝部長が本人に直談判したという、花くまゆうさくさんデザインのパンフレット

宣伝部長が本人に直談判したという、花くまゆうさくさんデザインのパンフレット

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 今年で21回目となる「東京学生映画祭」が5月29日~31日、下北沢南口の「北沢タウンホール」(世田谷区北沢2、TEL 03-5478-8006)で開催される。

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 同映画祭は、1988年に東京近郊の大学で映画制作をしていた有志が立ち上げた学生主体の大会。東京近郊の33大学に所属する50の映像制作団体から作品を募集し、約140本の応募作品の中から予選を通過した7作品でグランプリを決定する。これまでに、「チームバチスタの栄光」「アヒルと鴨のコインロッカー」の中村義洋監督や、「虹の女神」「ニライカナイからの手紙」の熊澤尚人監督などを輩出してきた。昨年の動員数は3日間で約500人。

 初日の29日には「誰も知らない映画史」と題した特別イベントを開催。過去20回の同映画祭を振り返り、「百年の絶唱」「ラザロ_LAZARUS_」の井土紀州監督や、「タイヨウのうた」「ガチ☆ボーイ」の小泉徳宏監督などがアマチュア時代に応募した作品を上映する。井土監督と小泉監督は29日にゲストとして来場も予定しており、当時の作品にまつわるエピソードなども披露するという。

 本選の30~31日には、予選通過の7作品とアニメ部門の3作品を上映(アニメ部門は31日のみ)。このほか、招待上映枠として、「京都国際学生映画祭」「フイルムスケッチ国際大学生映画祭」出品の2作品も上映する。両日ともゲスト審査員として、映画「リンダリンダリンダ」「天然コケッコー」の山下敦弘監督、「ヴィタール」「悪夢探偵」プロデューサーの川原伸一さん、俳優の寺島進さんが来場する予定。

 同映画祭は約20人の大学生有志らによる実行委員会が運営し、企業などの協力は受けていない。宣伝部長を務める井佐みずほさんは「学生による、学生のためのイベント」と話す。パンフレットのデザインは井佐さんが「大ファン」だという、漫画家の花くまゆうさくさんに依頼。「突然メールでお願いして、全く面識が無いにもかかわらず快諾してもらえたのがとてもうれしかった」と笑顔を見せる。

 また、宣伝部員の大嶋羽純さんは「荒削りだが、いい意味での手作り感や映像表現など、商業映画とは一味異なる学生たちのエネルギーを感じ取ってほしい。恋愛・コメディー・サスペンスなどさまざまなジャンルの作品が連日上映されるので、インディーズ映画ファン以外の人も短編小説をパラパラとめくるような感覚で気軽に見に来てもらえれば」と話す。

 上映スケジュールは、29日=18時開場、18時30分開演、30~31日=12時30分開場、13時開演。入場料は29日=500円、30~31日=前売り800円、当日1,000円。

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