学生主体の映画祭「東京学生映画祭」が5月29日~31日、下北沢南口の北沢タウンホール(世田谷区北沢2、TEL 03-5478-8006)で開催される。
同映画祭は今年で22回目。東京近郊の大学から映画作品を募集する。今年は43団体から89作品の応募が集まった。3回にわたる予選で勝ち残った7作品を29日・30日に上映し、グランプリを決定する。過去には、青山真治さんや園子温さんなど、現在活躍中の映画監督の出品歴もある。今回の審査員は「血と骨」などの監督作品がある崔洋一さん、「アヒルと鴨のコインロッカー」などの監督作品がある中村義洋さん、映画パーソナリティーの伊藤さとりさん。
今回は特別企画として、29日に「東京学生アニメフェス!」を開催。学生が制作したアニメーション9作品を上映し、グランプリを決定する。同映画祭企画委員会の升本晋平さんは「昨今のアニメーションブームや昨年度の『つみきのいえ』のアカデミー賞受賞など、アニメーションが注目を浴び始める中、当映画祭も昨年からアニメ部門を設立するなど、学生発信のアニメーションに焦点を当て、映画祭を盛り上げてきた」とし、「若いクリエーターを発掘すると同時に、映画作品の楽しさを伝え、日本映像界の振興を若い力で支えていくという思いを込めてこの特集企画を立てた」と話す。審査員はアニメーション監督の杉井サブローさん、境宗久さん、アニメーション作家の野村辰寿さん。
特集企画について、升本さんは「狭い意味でのアニメーションの枠組みにとらわれない自由な作品が集まり、学生アニメーションの可能性を感じさせるような内容になっている」とし、「未来の映像界を担う学生クリエーターたちの作品をぜひ会場にてご覧ください」と来場を呼び掛ける。
上映スケジュール・チケット情報は公式サイトで確認できる。29日のチケットは完売。