下北沢で「東京学生映画祭」-グランプリに早大の田崎恵美さん

予選を通過した学生監督とゲスト監督による記念撮影

予選を通過した学生監督とゲスト監督による記念撮影

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 「第22回東京学生映画祭」が5月29日・30日、下北沢南口の「北沢タウンホール」(世田谷区北沢2、TEL 03-5478-8006)で開催された。

グランプリに選ばれた田崎さん

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 毎回、映画界で活躍する著名人を招いて開催する同祭。今回はゲスト審査員に、「血と骨」などの監督を務めた崔洋一さん、「アヒルと鴨のコインロッカー」などの監督を務め、同祭でグランプリ受賞経験もある中村義洋さん、映画パーソナリティーの伊藤さとりさんらを招いた以下。当日は東京近郊の大学から集まった映画作品のうち、3回にわたる予選に通過した7作品を上映したほか、招待作品2作品の上映、審査員と学生監督らによるトークセッションも行われた。

 グランプリに選ばれたのは、早稲田大学映画研究会に所属する田崎恵美さんの「ハイランド」。崔さんから表彰状やトロフィーを受け取った田崎さんは「応援してくれた仲間や友だちに感謝している。ここを出発点に頑張っていきたい」とコメントした。

 準グランプリと観客賞のダブル受賞となったのが早稲田大学稲門シナリオ研究会の宮岡太郎さんと、同大映画研究会の唐澤弦志さんの2人が監督した「エコーズ」。審査員らは「グランプリと甲乙つけがたく、もめにもめた」と選考が難航したことを口にした。役者賞は「エコーズ」などに出演した早稲田大学の石川大輝さんが受賞。最後は「もっともっと目の前の枠組みと戦って、求心的で新しいものを作ってもらいたい」と崔さんが締めくくり、観客の拍手とともに幕を下ろした。

 中村さんに閉幕後、今年の作品傾向について感想を聞いたところ「テーマがあり、とてもまじめなものが多かった印象」と語り、「グランプリ受賞をきっかけに崔監督の助監督になるなど、この映画祭は僕にとって人生の転機だった。技術やクオリティーだけでなく『これを撮りたい!』という感情を大事にしながら映画作りに挑んでほしい」と学生へエールを送った。

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