下北沢の小劇場「劇」(世田谷区北沢2、TEL 03-3466-0020)で12月25日から、劇団「ネコ脱出」の第18回公演「かんとだき~おでんと呼ばれるその日まで~」が行われる。
2005年に俳優の高倉良文さんが旗揚げした同劇団。劇団の特徴について、高倉さんは「大阪の人情をテーマに笑って泣けるパワーコメディーが武器。見るお客さんを圧倒する個性派役者が無尽蔵なパワーで織りなすコントシーンや社会派なテーマを題材にした作品を上演している」と話す。
「かんとだき」とは関西弁で「おでん」のこと。物語について高倉さんは「太平洋戦争末期で焼け野原になった大阪を眺める敗残兵2人が、大阪の街に明かりを戻すために通天閣を建てようと奔走する物語。そこに、現代の秋葉原でメードカフェに入り浸るオタクと呼ばれる男たちの物語が交差する。2つの物語の世界を味わってほしい」と話す。
下北沢の街について、「10年前に上京したとき、先輩に言われた『役者が住むなら下北沢、芝居をするのも下北沢』という言葉に影響されて下北沢に住み、下北沢の劇場から成長して行きたいと強く思った。20年後もこの街で変わらず演劇を続けていたい」とも。
開演時間は劇場の公式サイトで確認できる。入場料は、前売り=3,000円、当日=3,500円。公演は今月28日まで。