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下北沢に「器と珈琲 織部」-カフェ併設の美濃焼販売店

コーヒーをいれる奥村店長。コーヒーをいれるカップは、カウンター奥に飾ってある器をリクエストすることもできる

コーヒーをいれる奥村店長。コーヒーをいれるカップは、カウンター奥に飾ってある器をリクエストすることもできる

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 下北沢南口に4月26日、陶磁器などの販売店とカフェを併設した「器と珈琲 織部(おりべ) 下北沢店」(世田谷区北沢2、TEL 03-5432-9068)がオープンした。

「七代加藤幸兵衛」「藤井敬之」 など

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 経営は美濃焼(みのやき)などの陶磁器や雑貨の販売を手掛ける「織部」(岐阜県多治見市)。美濃焼とは、岐阜県の多治見・土岐・瑞浪市・笠原町を中心にした東濃地方で作られる陶磁器。低価格で普段使いできるのが特徴。

 店舗面積は約36坪(テラス別)。席数は店内17席、テラス10席(テラス席はペット同伴可)。同社は郊外のショッピングモールや駅ビルなどを中心に全国で100店舗以上を出店しているが、都会の路面店は珍しく、カフェ形態は初という。店長の奥村将仁さんは「当店は販売店としては少し奥まった場所にあるため、どうすればお客さまが足を運んでくださるか悩み、カフェとして利用してもらうといいのではと考えた」と話す。スタッフ同士でカフェのアイデアを出し合ったといい、ビジネスシーンでも利用しやすいようにテーブルを大きく、ベビーカーや車いすでも通りやすいよう通路を広くした。トイレ内にはおむつの交換台も設置。

 同店では、美濃焼を中心に全国の伝統工芸品の陶磁器・木製品・布製品・鉄製品・ガラス製品などの和製品約1000点を扱う。「軽さが売り」という湯飲み(300円)など低価格の商品もあり、メーンの販売価格は1,000円~5,000円。窯元や作家ごとに商品を陳列しているスペースもあり、美濃焼の陶芸家として有名な「七代加藤幸兵衛」「藤井敬之」などもそろえる。人気商品は、ギフト用のペア食器(2,160円~)やマルチタンブラー(2,700円)など。

 カフェメニューは、氷温熟成されたコーヒー豆を注文が入ってから一杯ずつひいていれる「ドリップコーヒー」(400円)、宇治の抹茶を使用した「抹茶ラテ」(500円)や「薄茶(和菓子付き)」(800円)、紅茶(450円~)など。デザートメニューは、「チーズタルト」「アップルパイ」(以上300円)、「アフォガート」(700円)など。ドリンク提供の際は、美濃焼の大きいサイズのそばちょこにコーヒーを、女性用の小ぶりのごはん茶わんをカフェオレボウルに使うなど工夫する。カウンター奥に展示してある陶磁器であれば、注文時にリクエストすれば好みの器で飲むこともできる。

 奥村さんは「ちょっと見つけにくい場所にあるが、当店を気に入った方には連日来店していただけることも。『今までの下北沢にはなかったカフェ』と言ってくださる方もいた。広いスペースで器とコーヒーを楽しめる新しいカフェとして成功できれば」と意気込む。

 営業時間は11時~21時。

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