シネマアートン下北沢(世田谷区北沢1、TEL 03-5452-1400)で9月29日から、オムニバス映画「裸 over8」が上映される。
同作品は、若手監督がシネマアートン下北沢と共同で起こしたプロジェクト「over8」の第2弾。今年1月に行われた第1弾作品「over8」は大盛況で、3月に同劇場でアンコール公開されることとなった。
「作り手のすべてをさらけ出す」という意味を込めて、第2弾のコンセプトは「裸」。5人の監督がそれぞれの考える「裸」を映像化した。「小手先だけで器用に撮ればいいというわけではなく、本質的なものを試されていると感じた」と話すのは、「肉」を撮った桑島岳大監督。
「肉」は、若い女性が包丁を持って肉屋を襲撃するところから始まる。肉のせいで太ってしまったと服を脱いで訴える女性と肉屋の店主の鬼気迫るやり取りを描く。「肉を憎む女性と肉に愛情を持っている店主の、真剣だけれどどこかこっけいな対立を見てほしい」(桑島監督)。
ほかに、若いカップルと横恋慕する男性の三角関係を描いた「恋の裸」(前田弘二監督)、車いすの男性と知り合い、その充実したセックスライフに驚く映像クリエーターを主人公にした「マイノリティとセックスに関する2、3の事例」(佐々木誠監督)など。初日の舞台あいさつには5人の監督のほか、プロデューサーの蔭山周さんが登場する。10月7日にはオールナイト・イベント「over8 裸ナイト」も開催。
連日20時30分からのレイトショー。料金は、一般1,500円ほか。10月19日まで。