下北沢で11月25日から、東北沿岸地の酒を楽しむイベント「下北沢SAKEフェア2016-東北沿岸地の巻-」が開催される。
しもきた商店街振興組合主催で年に数回開催している「気仙フェア」を、酒を軸に展開させた同イベント。26日、27日の2日間は下北沢北口駅前にブースを用意し、9社の製造元が提供する約20種類の日本酒、ワイン、シードルを販売する。3種類の飲み比べなども用意。男山本店の「蒼天伝」や角星の「水鳥記」など、都内ではなかなか手に入らない貴重な日本酒もあり、酔仙酒造からは蔵元が来場する。
25日から1カ月間は、下北沢の飲食店15店舗では参加酒造の酒を提供する。同振興組合の橋爪千花さんは「馬肉料理で知られる『日本酒スタンド YOUMA』や地元民にはおなじみの居酒屋『前菜坊 風神』など、下北沢にはしっぽりと飲める、いいお店があるのに意外と知られていない。一見入りにくいように感じるお店でも、イベントをきっかけにすれば初めての方でも利用しやすいはず。大人も楽しめる下北沢のおいしい飲食店を知ってほしい」と話す。
イベントには蔵元と飲食店をつなげ、地方の自立を助けるシステムを構築することも狙いにあるという。橋爪さんは「築地で高値がつく岩手・広田湾のカキやワカメなど、地方には上質な物産が多くあるのに、流通が不足している。東北の経済を立て直すために長期的な物流のシステムを作ることができれば。参加する下北沢の店舗には、期間中に東北のお酒を提供してもらい、良ければイベント終了後もメニューに加えていただきたい」と話す。
26日・27日の参加料は1,500円。東北のおつまみが付く前売りチケットはホームページで予約を受け付ける。同フェアは12月23日まで。