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下北沢にライブ可能なバー下北沢の人気カフェが閉店

下北沢でNPOがカフェ&バー 利益でインドのフリースクール運営

下北沢でNPOがカフェ&バー 利益でインドのフリースクール運営

旅好きなスタッフがこだわり抜いたエスニックなフードメニュー

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 下北沢駅南口からすぐのカフェ&バー「Ethical(エシカル)」(世田谷区北沢2、TEL 03-6431-0507)がオープンして4カ月が過ぎた。

手作りの店内は東南アジア・リゾートをイメージ

 作家・旅人の高橋歩さんが理事長を務め、インドのフリースクール運営や東日本大震災支援などを行うNPO法人「オンザロード」が運営する同店。クラウドファンディングを成功させ、スタッフやボランティアスタッフと共に改装工事を全て自分たちで行い、7月1日にオープンした。

 席数はカウンター6席、テーブル・ソファ30席、個室8席の計44席。店内は、旅好きのスタッフが特に好きだという、インド・タイ・ベトナム・バリなどの東南アジア・リゾートをイメージした内装で、現地で買い付けてきた照明家具などをそろえる。食器の中には、タイから取り寄せたバナナリーフを使うといったこだわりも。

 店長を務める同NPO事務局長の岡本舞子さんは、もともとバックパッカー。世界の孤児院や障がい者施設を訪れボランティア活動を行っていたところ、2008年に同法人がインド・バラナシで運営する、社会的・経済的に学校へ通えない子どもたちのためのフリースクール「マザーベイビースクール」の建設に携わることになり、その後、同校の運営のため3年間インドで生活をしていた。

 岡本さんは「インドは『カースト制度』という世襲制度が、いまだに根強く残っている。物乞いの子は一生物乞いだし、牛飼いの子も一生牛飼いの子。低いカーストの子どもたちは、小さいころから親の仕事を手伝わされるために、多くが小学校も卒業できずに自由な生き方や仕事を選択できない。ところがインドでは、低いカーストの出身でも、ITやキャビンアテンダントという、カースト制度ができた後に生まれた仕事には就職することができる。大学を卒業すれば職業を選択できる幅も広がるが、低カーストのほとんどの子どもたちが、大学に進学するどころか、小学校の教材や制服を買うお金すらない状態」と説明する。

 「マザーベイビースクール」では、制服や教材などの学用品全てを無料で支給し、学校を運営している。その運営費用の多くは寄付によるものだが、同NPOでは寄付だけに依存しない独立採算型の運営を目指し、インドへの観光案内と同フリースクールへの訪問も含めたボランティアツアーの運営や、学校に通う子どもたちが作るフェアトレード商品の販売などを通して運営してきた。

 「日本では寄付という文化がまだまだ一般的ではない。ボランティアや支援と聞くと身構えてしまう人も多いかもしれない。そこで、『飲食をしていて気付いたら支援につながっていた』という仕組みを作ったら、たくさんの人が気軽に支援できるのではないかと飲食店を出店することにした」と岡本さん。

 フードメニューは、アジアから現地の素材を取り寄せたものも多い。バラナシから仕入れる100種類以上のスパイスがブレンドされた「エシカル特製キーマカレー」、エビのうま味を存分に引き出した「トムヤムクン~Ethical特製 エビ味噌(みそ)風味~」(以上1,150円)、自家製鶏ひき肉とバジルを自家製バジルソースで炒めた「お手製あらびき鶏のガパオライス」(980円)、自家製チリソースで食べる「彩り野菜と鶏の生春巻き」(2ピース=580円)など。

 ドリンクは、インドから取り寄せたこだわりの「チャイ」(500円)、インドのラム酒「オールド・モンク」(650円)などのほか、ビールはプレミアムモルツ(580円)のほか、「キングフィッシャー」(インド)、「ビンタン」(インドネシア)、「333」(ベトナム)、「シンハー」(タイ)など世界各国のビール(680円~)もそろえ、ハッピアワー(18時~19時)はドリンクが半額となる。

 不定期でアジアや旅に関するワークショップやトークライブ、各種イベントも開催している。岡本さんは「まずは『知ってもらう』ことが大事なので、間口はできる限り広い方がいいと思い、インドツアーを開催したり飲食店を運営している。目指しているのは『NPOらしくないNPO』。若い人たちが自分たちも楽しみながら世界と接点を持っていく、その小さなきっかけが、いつか世界を変えることができるかもしれない」と期待を込める。

 営業時間は月曜~金曜=18時~翌1時(金曜・祝前日は翌3時まで)、土曜=11時30分~翌3時、日曜・祝日=11時30分~翌1時。

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