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下北沢に古書店新店 白樺書院跡で「普通の古本屋」目指す

さまざまな古書を取り揃える

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 下北沢南口に1月26日、古書店「古書明日(こしょあした)」(世田谷区北沢2、TEL03-6416-8869)がオープンした。

店長の田中大士さん

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 下北沢で約70年間古書店を営んでいた「白樺書院」の跡を継ぐかたちでオープンした同店。その経緯について、店主の田中大士さんは「今までインターネット上と即売会で古本を売っていたが、実店舗もやってみたいと思っていた。そんな折、白樺書院さんの閉店の片付けを手伝う機会があり、その時に声を掛けていただいたのがきっかけ」と話す。

 ネット販売全盛の時代において古書店を新しく開く意義について、田中さんは「自分も当然アマゾンなどネットサービスは利用するが、ネットで物を売買することには何も面白みがないと感じるので、そこから一番遠ざかれる場を作りたかった。書店員の選ぶ本のセンスを体験するなら実店舗の方がはるかに強い」と話す。

 同店のラインアップの特徴は、もともと田中さんが美術書の専門書店で働いていたこともあり、美術書を充実させた点。そこから派生して映画や演劇の本や写真集なども幅広く取りそろえ、その他にも小説の文庫本なども多く並べる。

 個性豊かな古本屋が多く立ち並ぶ下北沢。同店の立ち位置については、「まだ1週間しかたっていないので分からないことも多いが、他店のどことも似ないように、何かのジャンルに特化せず、逆に、いわゆる普通の古本屋さんに挑戦してみようかなと今は思っている」と話す。「理想は、クラリスブックスさんやほん吉さんなど独特のラインアップをそろえる店に寄った後に寄ってもらえる店」とも。

 営業時間は12時~20時。水曜定休。

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