下北沢南口に「蕎麦前酒場CAZILO(カジロー)」(世田谷区代沢5、TEL03-5432-9234)がオープンして2カ月がたった。
和食の出汁(だし)や「さしすせそ」の調味料をベースに、イタリアンの技法を組み合わせた創作料理を提供する同店。店長の沖原嘉次郎さんは「江戸時代から続くそば前文化のように、そばが出てくる前のおつまみとしてイタリアンを楽しんでもらえたら」と話す。
人気メニューは「大山鶏の炙(あぶ)りカルパッチョ」(680円)、「京鴨のそば」(980円)など。4月からは、新しい創作メニューとして「そばラザニア」(680円)、「カルボナーラそば」(1,080円)、「タイ風ココナッツカレーのつけそば」(980円)などユニークなメニューも提供している。
食材へのこだわりについて、沖原さんは「さまざまな種類の有機野菜は、季節に合わせて日本全国から仕入れている。京都のブランド鴨肉「京鴨」も1匹丸々仕入れて店内で処理しているので、鮮度のいい状態で提供できている」と話す。そうした食材をイタリアンの技法と日本の調味料とを組み合わせることで「今まで出合ったことのない新しいおいしいさを楽しんでいただけるのでは」と自信を見せる。
オープンから2カ月。「駅から少し離れたところに店があることもあり、下北沢に買い物に来ているような方の来店は少ないが、地元の方や新しいものが好きな方が多く来ている」と沖原さん。「手頃な価格で『おいしい』と思っていただける料理を提供する店を目指している。気軽に遊びに来ていただけたら」と呼び掛ける。
営業時間は 15時~翌1時。不定休。