下北沢に6月11日、バインミー専門店「BANHMI BA BA(バインミーバーバー)」(世田谷区北沢)がオープンする。運営はベトナム屋台株式会社(同区)。
バインミーは、フランスパンに、ベトナムポークハム、チャーシュー、レバーペーストなどの肉類と、大根とニンジンの酢あえ、キュウリ、パクチー、小ネギなどの野菜を挟んだベトナムのサンドイッチ。6坪の店内はベトナム屋台をイメージした内装で、ベトナム人留学生などが働く。テークアウトがメインだが、用意されたベンチなどで食べることもできる。
レシピ担当のフォンさんはベトナムのホーチミンシティ出身。。10年前に来日し、同社の社員として働いてきた。「日本食が大好きだが、時折、大好きなバインミーが無性に食べたくなるときがある。しかし、日本にはベトナム人が本当においしいと思えるバインミーがなくて困っていた」ことから、現地の味を再現したバインミーを提供する。
バインミーのベースの具材となる濃厚なレバーペーストなどのレシピは、ホーチミンシティでバインミーの屋台を営んでいたフォンさんの義母から教わり、バゲットは横浜元町のパン店に依頼し共同開発。ベトナムのゼラチンハム「ジョートゥー」は、豚耳、豚タン、キクラゲ、シイタケなどの材料を工夫して再現し、マヨネーズも手作りするなど、限りなく本場の味に近づけたという。
メニューは、チキンフレークの入った「バインミーガー」(550円)、レバーペーストが入った「バインミーティットパテ」(600円)、ゼラチンハムが入った「バインミージョートゥー」(550円)、ティットパテ、ゼラチンハム、チキンフレークが入った「バインミートァップキャム」(650円)の4種。そのほか、ベトナムのスイーツも販売予定。
フォンさんは「下北沢は若者からお年寄り、外国人まで多くの人々でにぎわっており、楽しい街だと思っていた。立ち寄っていただき、下北沢の方にベトナムの文化を知っていただければ」と呼びかけ、「カレーやハンバーガーなど、外国の食べ物が日本に定着したように、バインミーも日本で一般的な料理にしたい」と意気込む。
営業時間は11時~21時。