12監督のデビュー作品を特集上映-シネマアートン下北沢

「泥の河」の1シーン。欧米やアジア諸国でも上映された名作だ。

「泥の河」の1シーン。欧米やアジア諸国でも上映された名作だ。

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 シネマアートン下北沢(世田谷区北沢1、TEL 03-5452-1400)で11月3日より、人気監督のデビュー作品のみを集めた「はじまりの時-12監督厳選 劇場デビュー作特集-」が始まる。

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 同館では、相米慎二監督、鈴木英夫監督などの人気監督の特集上映を行ってきた。今回のデビュー作品のみを集めて上映する試みについて、企画を担当した同劇場の青木さんは「監督独自の映画に対する思いや人生観がぎゅっと濃縮されていて、その後に続く名作の数々を予感させるきらめきにあふれている」と話す。

 上映作品は、「盗まれた欲情」(今村昌平監督、1958年)、「HOUSE ハウス」(大林宣彦監督、1977年)、「バタアシ金魚」(松岡錠司監督、1990年)など。年代やジャンルを問わず、デビュー作そのものがその監督の代表作のひとつと語り継がれていることを規準に集めたという。

 17日~23日に上映されるのは「泥の河」(小栗康平監督、1981年)。第13回太宰治賞を受賞した宮本輝さんの処女作が原作の作品。昭和31年の大阪を舞台に、河口に住む少年と、岸につながれた船に住む姉弟との出会いと別れを描く。公開当時、キネマ旬報ベストテン第1位・ブルーリボン最優秀作品賞など、数々の映画賞を総なめにした一作。

 青木さんは「候補に挙がりながら今回は残念ながら上映がかなわなかった作品も多くあるので、今後また機会があれば上映したい」と話している。

 料金は一般1,200円ほか。同30日まで。

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