「原田治展『かわいい』の発見」が9月23日まで、世田谷文学館(世田谷区南烏山1)で開催されている。
イラストレーター・原田治さんの没後初の全国巡回展となる同展。1970年代後半から90年代にかけて、女子中高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」の生みの親である原田さん。同展では、イラストレーターとして活動する端緒(たんしょ)となった、1970年代「an・an」の仕事をはじめ、広告・出版・各種グッズなど多分野にわたる作品を中心に、幼少期~20代前半の初期資料や、エッセー集「ぼくの美術帖」関連資料も交えて展示。原画や版下、スケッチなど、初公開資料を多数展示する。
期間中は、オサムグッズコレクターの土井章史さんがコレクションを販売・トレードするポップアップストア(7月20日、28日)、原田さんが「先輩」と呼び慕った盟友でアートディレクターの新谷雅弘さんによるトークライブ(8月25日)、原田さんの祖父で映画監督の二川文太郎監督の無声映画「雄呂血」の活弁付き上映会(9月14日)なども開催される。
同館広報担当者は「時代を超えて愛される、原田治の作品をぜひご覧いただければ」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~18時。月曜休館(月曜が休館の場合は開館し、翌平日休館)。入場料は、一般=800円、65歳以上・高校・大学生=600円、障害者手帳持参者=400円、中学生以下無料。