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下北沢の老舗バー「ぐらばー亭」 常連客らに支えられ営業再開

店主の味水ミツセさん

店主の味水ミツセさん

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 下北沢の老舗バー「ぐらばー亭」(世田谷区北沢2、TEL 03-3481-5025)が移転オープンして1カ月がたった。

席数25席。アンティーク感のあるペンダントライトが女性に好評だという

 長崎出身の店主、味水ミツセさん(74歳)が1978(昭和53)年に創業した同店。店名は、長崎の世界遺産「旧グラバー邸」をもじって付けたという。「18歳で就職のため上京したが、実家が商売をしていたので小さい頃から商売をやりたいという気持ちがあり、33歳のときに下北沢で『ぐらばー亭』をオープンした」と味水さん。

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 40年以上にわたり地元客に愛されてきた同店には、創業当時から通い続けている客や、同店での出会いをきっかけに結婚した客もいるという。味水さんは「お客さん同士、家族のようにコミュニケーションできる場づくりを意識している」と話す。

 これまで営業してきた店舗は今年1月、建物の老朽化に伴う工事のため、一時閉店。移転前の最終営業日には、店に入りきれないほどの常連客が駆け付けた。今回の再オープンを待ち望む声は多く、「オープン前には『待ちきれない』と、お客さんが掃除などの準備を手伝ってくれた」と振り返る。

 メニューは「ししゃも」(280円)、手羽先(2本=300円)、グラタン(600円)、エイヒレ、「キリン一番搾り生ビール」(以上500円)、自家製の「梅酒」(450円)、 麦焼酎にコーヒー豆を3日間漬けて作る自家製の「コーヒー焼酎」(400円)など。なかでも人気は、自家製の「長崎 皿うどん」(800円)だという。

 「使っている材料は、キャベツ、モヤシ、ニンジン、豚バラなど定番のものばかり。創業当時から変わらず、長崎の『家庭の味』を想像させる皿うどんを提供している」と味水さん。お酒を飲んだ後の締めとして注文する客だけでなく、このメニューを目当てに来る客もいるという。

 再オープンから1カ月がたち、「営業場所が変わっても、変わらずお客さんが来てくれている。常連のお客さんが、SNSで再オープンについて拡散してくれた」と味水さん。「定休日の日曜日には、レンタルスペースとして店を貸し出す取り組みも新たに始めた。今後も変わらず、元気に楽しく営業を続けたい」と意気込む。

 営業時間は19時30分~翌3時。日曜定休。

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