下北沢駅前に新しくできたビル「SHIMOKITA FRONT」(世田谷区北沢2)の地下1階にあるライブハウス「Flowers Loft」で1月30日、開業レセプションが行われた。
レセプションは、同ビルオーナーの柏雅弘さんの「ビルの開業に当たり、たくさんの方々にお世話になった。その感謝の気持ちを込めて本日のイベント開催を決めた」という開業のあいさつに始まり、来賓として出席していた世田谷区長の保坂展人さんや各テナントの代表者らが同ビルや下北沢の街に対する思いなどを語った。
同ビルの壁画を担当した山下良平さんは「柏さんから『音楽の街であること』『かつてこの場所には駅前食品市場があったこと』を盛り込んだ絵を書いてほしいと依頼され、この絵を描いた。上京してきた人が、下北沢の地に降り立ってこの絵を見た時に何か感じてもらえるようなシンボル的な存在になったらうれしい」とほほ笑む。
柏さんは「『SHIMOKITA FRONT』の外壁は銅板でできており、かなり珍しい建築になっているが、私の祖父がかつて建てた家も銅板で覆われていたと、外壁の素材を決めた後に母から言われ驚いた。まったくの偶然だが、世代を超えてつながれた気がしてうれしくなった。銅板に緑青が出始めるのは、おそらく30年後、完全にこのビルが緑青に覆われて緑色になるまでは50年はかかると予想している。年々変化していく様子を楽しみながら下北沢になじんでいってほしい」と話す。