下北沢のライブハウス救済企画「シモキタエール」では現在、クラウドファンディングで支援を募っている。
毎年下北沢で開催される音楽イベント「下北沢にて」が、新型コロナウイルスの影響の売り上げ減により、経営が困難となっている下北沢のライブハウスの状況を受けて立ち上げた。
ロックバンド「THEラブ人間」が2010(平成22)年に始めた同イベントは、同バンドが主催・企画・制作まで行う「ライブハウスサーキット型イベント」。昨年は下北沢のライブハウス18店でライブのほか、街なかでのパレードも行い、200組以上のアーティストが参加した。
クラウドファンディングページでは「このクラウドファンディングは『下北沢にて』に使われるライブハウスが再び動き出すためであり、『下北沢にて』に使われるライブハウスを1つたりともつぶさないために始めさせていただく」としている。
目標額は500万円。集まった資金は、同イベントに参加するライブハウス18店舗の休業期間中の経費、イベント開催に向けて必要な感染防止用具の購入に充てられる。
支援のリターンには、イベント開催中に商店街に掲げられるフラッグへの名前記載のほか、下北沢発のビール「シモキタエール」や、下北沢の老舗コーヒー豆店「モルディブ」とのコラボレーションブレンド豆などを用意する。
イベントを運営する下北沢のライブハウス「近松」(世田谷区北沢2)社長の森澤恒行さんは「多くの方々からの支援を頂いており、とても感謝している。どんな形であろうと、イベントを開催することがお客さんの力に、元気になると信じている」と話す。
募集期間は7月10日まで。