下北沢のジャズバー「No Room For Squares」(世田谷区北沢2)が7月1日、動画配信サービス「OutSide」を始めた。
禁酒法時代のオマージュを残す入り口、100年前のライト、バーボンの蒸留所で使われた柱で作ったカウンターなど、ジャズが最初にはやった1920年代のアメリカの雰囲気を再現する同店。平日はカフェバーとして営業し、週末にライブを行っていたが、新型コロナウイルスによる影響でライブが困難となり、同サービスを始めた。
映像作家が同店での演奏を撮影・編集し、月4回配信する。1配信につき4~5曲で1時間程度。配信する映像は3カ月間アーカイブする。月額料金は1,500円。
店主の仲田晃平さんは「当店のライブチャージは3,000円の設定が多いので、その半額にした。ほかのお店ではライブ配信を試みているが、現状は投げ銭などお客さまの厚意に依存している状態。配信中に映像が落ちるなど、ライブ配信だからこそのトラブルも多く見られた。そこでサブスクリプション、編集された映像の配信、というジャズ業界初のサブスク映像配信サービスを提案しようと考えた」と話す。
「これまでに3作品を配信した。まだ作品数が少ない中で50人近い方に登録をしていただいた」とも。「遠方で普段ライブを見られない方や、子育て中でライブに行けなくなった方などから好意的な反応を頂いている。最初の登録者目標として300人を掲げているのでまだ道は険しいが、良質なコンテンツを継続して作り続け、多くの方に新たなライブ体験を共有していただけば」と意気込む。
店舗の営業時間は14時~翌2時(日曜は19時まで)。