下北沢のカフェ「本の読める店 fuzkue(フヅクエ)」(世田谷区代田2)の店主が7月に発刊した書籍「本の読める場所を求めて」(朝日出版社)が8月、重版が決定した。
店主の阿久津隆さんは2014(平成26)年、初台に同店を出店。4月には2号店を下北沢にオープンした。著書に「読書の日記」「読書の日記 本づくり/スープとパン/重力の虹」(NUMABOOKS)がある。
本書では、映画と映画館、スキーとスキー場、スケートとスケートパークのように「心置きなく没頭できる場所を抜きに、それぞれの文化の裾野は、今のような広さにはなっていないはず」という著者の思いから同店を立ち上げ、2店舗目を開店するに至るまでの「思考と実践のドキュメント」がつづられている。
女優の片桐はいりさんは本の帯に「書を携えて、街に出る。人が人といてひとりになるためには こんな『すったもんだ』が必要なんですね」とのコメントを寄せている。
阿久津さんは「ゆっくり本を読みたくなったらぜひ思い出してください。ウェブサイトをご覧いただいてご自身のニーズと合いそうだと感じたら、ぜひいらしてください」と話す。
四六判、288ページ、価格は、本体1,800円(+税)。