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下北沢に映画館「K2」開館 「文化を愛する人たちの結節点」目指す

「シモキタ - エキマエ - シネマ K2」が入館する「(tefu)lounge(テフラウンジ)」

「シモキタ - エキマエ - シネマ K2」が入館する「(tefu)lounge(テフラウンジ)」

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 下北沢の商業施設「シモキタエキウエ」から直結する「(tefu)lounge(テフラウンジ)」に1月20日、映画館「シモキタ - エキマエ - シネマ K2」がオープンした。

対談中の大高健志さん(左)と内沼晋太郎さん

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 劇場名は住所となる世田谷区北沢2丁目を表すとともに、「多くの困難を突破して映画を鑑賞してもらう最高峰の場所」という意味を込め、カラコルム山脈の「K2」からも取った。

 18日に開かれた内覧会で、K2立ち上げに関わったクラウドファンディング・プラットフォーム「MotionGallery」社長の大高健志さんが登壇。「下北線路街の再開発の一環として、多彩なカルチャーを構成する要素としてミニシアターが必要なのではないか」といった声から始まった劇場オープンの経緯や、「バリアフリー上映や英語字幕付き上映など、いろんな意味のユニバーサリティーを目指したい」といった方向性を語った。上映作品の背景深掘りを軸にした映画雑誌「MAKING」の発刊や、関連作品の配信などを含むオンラインでのファンコミュニティー立ち上げなどの計画、下北沢の映画館トリウッドで上映中の「ドロステのはてで僕らは」をK2が引き継いで上映するなどの予定も発表された。

 同じ下北線路街の商業施設「BONUS TRACK」で「本屋B&B」を経営する内沼晋太郎さんも登壇し、「本屋と映画館という文化的施設がある街づくり」をテーマに、大高さんと対談した。内沼さんは「ネットでなんでも買えるし見られる時代だからこそ、わざわざ街の本屋や映画館に行きたくなるものがあれば、それが街の個性になる」と話し、大高さんは「本屋や映画館が街に溶け込むような街づくりで映画人口や読書人口を増やせれば」と語った。内沼さんが運営するインターネット古書店の「バリューブックス」では、本を売ることでK2での映画鑑賞を可能にする連携サービスも企画中という。

 同館では館を運営するInclineが配給を手掛けた濱口竜介監督作品「偶然と想像」を皮切りに、濱口監督特集やドキュメンタリー「映画:フィッシュマンズ」「鈴木さん」などを上映予定。本編前には近隣店舗スタッフ自らが出演するショップ紹介を兼ねたマナー動画の上映もあり、すでに数十軒分の収録が行われているという。

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