目黒区駒場の東京大学駒場博物館(目黒区駒場3、TEL 03-5454-6139)で現在、企画展「behind the seen アート創作の舞台裏」が開催されている。
同展は通常の美術展で見られるような完成された作品ではなく、その制作過程に注目した企画。同大の認知心理学の研究室による、現代美術のアーティストを対象にした、ふたつのケース・スタディーに基づいて構成されている。
参加アーティストは、「循環と波動」をキーワードに立体を中心に多様な作品を発表している篠原猛史さんと、フェルメールなどの古典名画の一部を改変した緻密な絵画のシリーズなどで知られる小川信治さん。会場では、マルセル・デュシャンの作品「花嫁は彼女の独身者たちによって裸にされて、さえも」(通称「大ガラス」)をきっかけに篠原さんが制作した新作とその過程を明かすメモや写真、小川さんの代表的な4つのシリーズの10年間をたどる作品群を公開している。
東京大学駒場博物館助教の折茂克哉さんは「美術展の見方が変わるきっかけになれば」と話す。
開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。火曜休館。入場無料。12月7日まで。