個人店などを対象にした広告制作会社-下北沢のカフェ「スロコメ」が開業

サイトにはこれまでに制作した広告作品も掲載中

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 下北沢北口のカフェ「slow comedy factory(スロー・コメディー・ファクトリー、通称=スロコメ)」(世田谷区北沢3、TEL 03-6751-3426)を営むコメディーライターの須田泰成さんが4月、個人店や中小企業向けを対象にした広告制作会社を開業した。起業から約2カ月で20作品以上のCMを制作している。

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 YouTubeなどの動画共有サイト上で公開するためのCM制作を行う同社。1本5万円から受注する。ターゲットは、世田谷周辺の個人店を中心に「地域の活性化につながるような店」や「社会貢献につながるような企業」。制作は、コピーライターやシナリオライターとしての経歴を持つ須田さんのほか、タレントの松尾貴史さんが声優兼クリエーティブアドバイザー、梅ヶ丘在住のイラストレーター、福田透さんがアートディレクターを務める。5万円という料金設定は、「個人店の店主が、ちょっと奮発して店の設備を新規購入しようと思うくらいの額」(須田さん)を参考にしているという。

 開業のきっかけは、経堂駅周辺の地域情報サイト「経堂系ドットコム」の管理人でもある須田さんが、同サイトの運営を通じてインターネットを使った地域活性化の魅力に気付いたこと。カレー店「ガラムマサラ」(世田谷区経堂)のCMは5万円、アニメーションを駆使した「高木商店 ねぎ鯖缶」(茨城県神栖市)のCMは20万円で制作した。一方、広告制作会社パイロン(港区南青山)と共同で、口蹄疫被害に遭う宮崎県への義援金を募るCMも無料で制作したことも。

 須田さんは「技術革新で、動画を編集するコストは昔に比べて大幅に下がった。打ち合わせなどをインターネットなどで行うことで人的なコストも抑えて、安い価格を実現させたい。大企業向けの広告制作会社は多いが、うちは街の看板屋のように小さな広告を作っていく」と話す。

 須田さんが経営する同カフェや「さばのゆ」(経堂2)、松尾さんがオーナーを務める「パンニャ」(北沢3)などで販促イベントを行うこともできる。

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