下北沢のフリーマガジン「ケイトペーパー」が第4弾-口コミで広がり関西にも

「ぜひ、ケイトペーパーを読みに店に来てみてほしい」と話す藤枝さん

「ぜひ、ケイトペーパーを読みに店に来てみてほしい」と話す藤枝さん

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 下北沢のデザイン事務所「Coa Graphics(コアグラフィックス)」(世田谷区北沢3)とカフェ「Kate coffee(ケイトコーヒー)」(北沢2、TEL 03-5454-5436)が共同でフリーマガジン「Kate paper(ケイトペーパー)」を発行した。

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 企画・制作は「コアグラフィックス」社長の藤枝憲さんで、制作メンバーは同社スタッフや、藤枝さんの妹でケイトコーヒー店長の藤枝絵理さんなど。コンセプトは「手ぶらでカフェに来ても、手持ちぶさたにならずじっくり読めるもの」(藤枝さん)。「持ち帰るときに、さっと丸めてかばんに入るよう」、紙は「アドニスラフ」という柔らかく軽い素材を使用している。年1回、毎年5~6月ごろに発行している。今年の発行日は6月21日で、第4弾となる。

 メーン特集は、年間600~700冊の本の装丁を手がけるグラフィックデザイナー鈴木成一さんと、カルチャーニュースなどを配信するウェブサイト「CINRA.NET」を運営する「CINRA」(渋谷区)創設メンバー柏井万作さんとのロングインタビュー。「今年はiPadが発売されるなど、紙媒体のデジタル化に向けて多くの人の関心が高まっている。このテーマに対し、デザインとウェブメディアの2つの観点から話を聞いてみたいと思った」と藤枝さん。

 発行部数は8,000冊。このうち3,000冊は関西のカフェや雑貨店で配布する。第2弾を発行したころから口コミで広がり、多くの書店や雑貨店などから声がかかるようになったという。

 藤枝さんは「山形の雑貨店から『30冊送ってほしい』と連絡が来たこともあった。ケイトペーパーがきっかけで遠方からカフェに来てくれるお客さんや、毎号楽しみに待っていてくれるお客さんも多く、人の輪が広がりつつある」と話す。「デジタル化の波も落ち着いたころには結局いいものだけが残ると思う。デジタルから離れてオフになりたいとき、触れたくなるようなアナログな空間とアナログな媒体をこれからも作り続けていきたい」とも。

 配布場所は同店や青山ブックセンター本店(渋谷区)など。

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