プレスリリース

【建設業の2024年問題】転職者の6割超が「年収より働き方」を優先。残業規制による待遇改善の実態は?

リリース発行企業:株式会社クイック

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株式会社クイック(本社:東京都港区、代表取締役会長:川口一郎)が運営する、業界/職種 特化型転職サービス『アンドプロ』( https://and-pro.jp/ )は、「建設業の転職と年収に関する意識調査」を発表しました。

■調査の背景
2024年問題(残業規制の適用)や高齢化により、建設業界は深刻な人手不足が続いています。
人材確保のために業界全体で待遇改善と働き方改革が進むなか、アンドプロのサービスを利用して転職を決定した人の平均年収も3年間で64万円のプラス(2023〜2025年度実績)と大幅にアップしていることがわかりました(参照:【建設業】転職時の年収変動調査)。
そこで、アンドプロでは直近3年間に転職決定した人を対象にアンケート調査を行い、建設業界全体で待遇改善が進むなか、求職者は「年収」や「働き方」にどの程度満足しているのか、意識調査を行いました。


■年代別データなど詳細な調査結果はこちらの記事でご確認ください
https://and-pro.jp/content/article-k760m4v-l/
調査結果のポイント
- 【給与への不満】転職前(前職)の年収に過半数(53.6%)が「不満」と回答【図1】
- 【転職の条件】全体の62.6%、年収不満層でも48.1%が「年収より働き方を優先」【図3、4】
- 【転職後の年収】59.1%が一転して「満足」と回答【図8】。年収と働き方の両面での改善が背景に。

【給与への不満】転職者の53.6%が年収に「強い不満」「やや不満」を感じている
【図1】転職前(前職)の年収に対する満足度



直近3年間で転職決定した人のうち、転職前(前職)の年収に不満を感じていた人は53.6%(「強い不満があった」16.7%、「やや不満だった」36.9%)と過半数を占める結果となりました【図1】。

一方で、「満足していた」と回答したのは12.1%にとどまり、年収に対する不満の大きさが際立つ結果となりました。

【年代別】転職前の年収不満は20代が81.8%で全年代のトップ
【図2】年代別:転職前(前職)の年収に対する満足度



年代別の転職前(前職)の年収に対する満足度を見ると、20代では「やや不満」が72.8%、「強い不満」が9.1%と、全年代中で最も多い81.8%が年収への不満を持っていたことがわかりました【図2】。

20代は資格未取得者が多く、下積み期間ともいえるため、年収が低めに抑えられる傾向があります。そのため、現場でのハードワークに対して給与面でのギャップを感じやすい面があることに加えて、他業界の労働環境との比較が容易な年代であることも、不満の背景にあると考えられます。

【転職の条件】62.6%が「年収より働き方を優先」と回答
【図3】全体:転職の条件として「年収より働き方を優先する」意識の有無



【図4】年収不満層:転職活動中の「年収より働き方を優先する」意識の有無



転職の条件として「年収が多少下がったとしても、働き方(休日数や残業時間)を優先したい」という意識があったか」という質問に対しては、62.6%が「あった」(「強くあった」24.2%、「ややあった」38.4%)と回答しています【図3】。
年収不満層でも48.1%が働き方改善を優先
転職前の給与に不満を感じていた人に限定しても、年収より働き方を優先したいという意識が「あった」と回答したのは48.1%(「強くあった」16.0%、「ややあった」32.1%)という結果になりました【図4】。

給与に対する不満があっても、働き方が改善されるなら年収減も受け入れる余地があった人が約半数を占めていることがわかりました。
(参考)転職決定者の43.7%が年収ダウンを選択している
【図5】転職時の年収変化の割合



今回のアンケートとは別に実施した「【建設業】転職時の年収変動実態調査」では、2025年度にアンドプロのサービスを利用して転職決定した建設業従事者のうち、54.0%が転職で年収アップを実現した一方、43.7%が年収ダウンを選択して転職決定したことがわかりました【図5】。

今回のアンケート調査でも、年収不満層の48.1%が転職時に「年収より働き方(休日数や残業時間)を優先したい」という意識があったと回答しており(【図4】)、「働き方の改善」を目的に、年収ダウンを受け入れてでも転職決定する層が一定数存在することがわかります。
【年収ダウンを選択した人の転職理由】
- 土日関係なく稼働しており、突発的な深夜対応も多いため、働き方を改善したい(施工管理 40代 男性)
- 深夜まで働くことが当たり前、美徳になっている。家族も働き方を心配しており、改善したい(CADオペレーター 20代 女性)
- 50代、60代になっても求められる人材になるため、自分の技術をさらに磨ける環境で働きたい(建設コンサルタント 20代 男性)


?詳しい調査結果はこちら
【転職理由】19.1%が「年収を上げたかった」と回答した一方、「働き方改善」も14.9%に
【図6】転職を考えた理由(複数回答)



転職を考えた理由(複数回答)については、「年収を上げたかった」が19.1%と最も多かった一方で、「人間関係や職場の雰囲気に問題があった」が18.5%、「残業を減らしたかった・休日を増やしたかった」も14.9%となりました【図6】。

年収に不満を持つ人は多いものの、多くの人は年収だけを理由に転職を決めるわけではなく、「年収に対する不満」と「年収よりも働き方を優先する意識」が並存しているといえるでしょう。

年収に対する満足度も、金額の多寡だけではなく、働き方とのバランスで判断していることがうかがえます。
【希望年収】転職時の年収アップを希望したのは41.4%
【図7】転職活動時の希望年収



転職活動時の希望年収について尋ねたところ、年収アップを希望していた人は41.4%(「100万円以上の大幅アップ」20.2%、「50万〜90万円程度の現実的なアップ」21.2%)でした【図7】。

また、「前職と同等(現状維持)でよい」と回答した人は35.4%、「年収ダウンも許容」すると回答した人は23.2%(「最大50万円減も許容」11.6%、「50万円以上減も許容」11.6%)で、両者を合わせると、58.6%が年収が上がらなくても転職したいと考えていたことがわかりました。

転職前(前職)の年収に不満を感じていた人が53.6%(【図1】)と過半数を占める結果だったことと比較すると、多くの人は単に年収アップだけを目的に転職を考えているわけではないという実態が浮き彫りになりました。
【転職後の年収】59.1%が「満足」と回答、転職前と逆転する結果に
【図8】転職後(現職)の年収に対する満足度



転職後(現職)の年収に対する満足度については、全体の59.1%が「満足」(「非常に満足」19.7%、「おおむね満足」39.4%)と回答しました【図8】。一方、「不満」と答えた人は全体の16.6%(「やや不満」12.6%、「非常に不満」4.0%)となっています。

53.6%が「不満」(「強い不満があった」16.7%、「やや不満だった」36.9%)と回答した「転職前(前職)の年収に対する満足度【図1】」と比較すると、ほぼ逆転する結果となっており、転職によって年収に対する不満がおおむね解消されているといえるでしょう。

高齢化や2024年問題(残業規制)などを背景に、深刻な人手不足に陥っている建設業界では売り手市場が続いており、人材確保のために業界全体で働き方改革と待遇改善の取り組みが進んでいます。

年収と働き方の両面で改善が進んでいることが、転職後の年収に対する高い満足度の背景にあるものと考えられます。
(参考)全世代で転職時の年収アップ額は平均80万円を超える
【図9】年代別:転職時の年収上昇額の平均(2025年度)



「【建設業】転職時の年収変動実態調査」では、2023〜2025年度にアンドプロのサービスを利用して転職決定した建設業従事者の年収データを分析して、年代別に転職時の年収アップ額の平均を算出しました【図9】。

20代を除くすべての年代で転職時の年収アップ額の平均は100万円を超えており、特に40代は+113.5万円と、60代以上を除いて最も高い結果(※)となっています。

※60代以上は定年後に下がった年収を転職で取り戻すケースがあり、単純な比較ができないため除外しています。

建設業の転職市場は80万円〜100万円超の大幅な年収アップが現実的な環境になっているといえるでしょう。
【転職後の意識変化】年収が下がっても高い満足度を得るケースも
「転職したことで生活や心境にどのような変化があったか」という質問に対する回答(自由記述)からは、年収面での余裕が仕事のモチベーションに直結するケースがある一方で、年収が下がった人でも「働き方の自由度」や「労働環境の改善」によって高い満足度を得ている実態が浮き彫りになりました。
【年収】の改善による変化
- 収入アップで気持ちに余裕ができて不満がなくなり、さらなる昇給を目指して仕事のモチベーションが高くなった(サブコン 40代男性)
- 業務に対するモチベーションが明らかに上がった(住宅 20代男性)
- 貯蓄や運用にお金を回せるようになり、将来の不安が軽減された(サブコン 40代男性)
- 少し贅沢な車を購入するなど、趣味や楽しみにお金をかけられるようになった(ゼネコン 30代男性)
- 子どもの学費など経済的な不安が解消し、気持ちが楽になった(大規模修繕 40代男性)
- 年収がアップしただけでなく、在宅勤務や中抜けなどができる働きやすい職場環境に変わったので、気持ちに余裕ができて楽しく働けている(プラント工事 30代女性)

【働き方】の改善による変化
- 残業や長期出張がなくなったことで精神的に楽になっただけでなく、家族と過ごせる時間も増えて満足している(ゼネコン 40代男性)
- 趣味である家のメンテナンスに使う時間が作れるようになった。気持ちに余裕ができて休日も充実した過ごし方ができている(建設コンサルタント 50代男性)
- 年収が多少上がったことよりも、転勤がなくなり定住して働ける安心感が転職してよかったと思える最大の要因(ゼネコン 40代男性)
- 年収はほぼ変わらなかったが、残業が圧倒的に減ったので生活に余裕ができた(ゼネコン 30代男性)
- 年収減のマイナスよりも、働き方の自由度による好影響のほうが大きいと実感している(住宅 30代男性)
- 年収は下がったものの働き方が変わったことで、それ以上の心の豊かさを得ることができて満足している(サブコン 20代男性)


■年代別のデータなど詳細はこちらの記事でご確認ください
https://and-pro.jp/content/k760m4v-l/

■転職決定者の参考データについて
2025年4月〜2026年3月にアンドプロのサービスを利用して転職決定した建設業従事者の年収データを集計しました。年収変動額は「転職決定後の年収-サービス登録時の年収」で計算しています。アンケートとは別集団で、対象業種の範囲・構成も完全には一致しません。

■調査の背景
高齢化や2024年問題(残業規制の適用)などから深刻な人手不足が続く建設業界では、業界全体で働き方改革や待遇改善を推進しています。こうした動きが、建設業界で働く人たちの転職活動に与える影響を明らかにするため、直近3年以内に転職決定した全国の建設業従事者198名を対象に、転職と年収に関するアンケートを実施、実態をまとめました。

■調査の実施概要
調査対象:自社サービスに登録した全国の建設業従事者のうち、直近3年間(おおむね2023年下半期〜2026年上半期)に転職決定した人(有効回答数:198件)
調査期間:2026年7月30日(木)〜8月6日(木)

■業界/職種のプロとあなただけのキャリアを 「アンドプロ」転職サポートとは?

https://and-pro.jp/




製造業全般、建設・プラント、製薬業界を中心に、30年以上にわたる人材紹介の実績を持つ株式会社クイック(東証プライム上場)が運営する【業界・職種特化型の転職エージェント】です。 業界や職種に精通した専任コンサルタントが、企業と求職者双方の要望を深く理解し、一気通貫型でサポート。 各企業を知り尽くしたプロの視点で、あなたのスキルや人柄から「希望の企業に評価される強み」を見出し、最適なベストマッチへとナビゲートいたします。

■株式会社クイックについて
名称:株式会社クイック
代表者:代表取締役会長 川口一郎
所在地:〈東京本社〉東京都港区赤坂2-11-7 ATT EAST
    〈大阪本社〉大阪府大阪市北区小松原町2-4 大阪富国生命ビル
事業内容:人材サービス事業、リクルーティング事業、地域情報サービス事業、HRプラットフォーム事業、海外事業
本件に関するお問い合わせ先:information@and-pro.jp (「アンドプロ」問い合わせ窓口)
URL:https://919.jp/

クイックは「関わった人全てをハッピーに」を経営理念に掲げ、 株主や投資家、取引先、求職者、各種メディアの読者の皆様、そしてクイックグループで一緒に働く従業員やその家族、さらには地域社会に至るまで、関わった全ての方々をハッピーにする企業を目指しています。

【本プレスリリースの転載・引用について】
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