下北沢に青果店「北沢果樹園」-手作りのフレッシュ・ジュースも

同店の外観。「土日には愛犬も出勤する。犬に会いに来てくれてもうれしい」(北澤さん)

同店の外観。「土日には愛犬も出勤する。犬に会いに来てくれてもうれしい」(北澤さん)

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 下北沢北口の一番街商店街に11月7日、青果店「北沢果樹園」(世田谷区北沢2、TEL 03-3481-8900)が移転オープンした。

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 店舗面積は10坪。オーナーの北澤勉さんが毎朝市場で仕入れる旬のフルーツ各種を個別販売するほか、贈答用のフルーツバスケットや、注文を受けて手作りするフレッシュ・ジュース各種を取りそろえる。

 北澤さんは42歳。青果市場で仲買人を務めた後、父親が恵比寿、十条、埼玉県内などで55年にわたり経営していた同店で、贈答用フルーツのデコレーションなどを担当。店舗を下北沢に移し、経営を引き継いだ。同店のほか、ネットショップも運営する。北澤さんは「ネットショップの常連さんが、この近辺に多かったことも移転を決めた理由の一つ。顔の見えるお付き合いをしていきたい」と話す。「名前が北澤というのは偶然だが、これも何かの縁かも」とも。

 今年の出来栄えについて、北澤さんは「猛暑で過酷な自然環境が影響したため、例年以上に甘みが増している。仲買人の言葉で、天候良好の1年は『表年』、天候不順の1年は『裏年』というが、今年は前者。全体的に小ぶりだが味はいい」と話す。同店では、甘みが気になるという客に糖度計を貸し出す。「試食をしてもらうこともある。実際に目で見て味わって、納得したものを買ってほしい」。

 フレッシュ・ジュースのメニューは、「バナナミルク」(250円)、「完熟ふじのリンゴ生搾り」「柿ジュース」(以上300円)、「アボカド・バナナ・ヨーグルト・ジュース」(350円)など。オープン日は「バナナミルク」を100円にするなど割引したところ、多くの客が列を作り盛況だったという。北澤さんは「最近は果物をむいて食べるという習慣が薄れている。ジュースなら手軽に果物の栄養を取り入れやすい。通勤時や街歩きの休憩がてらに、気軽に立ち寄ってほしい」と話す。

 新店を楽しみにしていたという北澤さんの父親は、同店オープンの数日前に他界。「見せてあげられなくて残念だった。父親の分も頑張るつもりで、しっかりと地元に根ざした店にしていきたい」と北澤さん。

 営業時間は10時~20時。

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