下北沢南口の「聖ヨハネ カトリック教会」（世田谷区1、TEL 03-6794-3467）で5月28日、「下北沢カトリック世田谷教会 被災地支援フリーマーケット」が行われた。

　当日はチラシなどの呼びかけで集まった有志らが中心となり、約20のブースを出店。当初は教会外の庭で行われる予定だったが、雨天のため教会内で開かれた。

　主催は下北沢商業者協議会。同団体は2005年、補助54号線の計画見直しを目的として、下北沢の物販店や飲食店などを中心に結成。現在は約400店が参加しており、2007年からは毎年8月に下北沢の再開発を見直すライブ兼シンポジウム「SHIMOKITA VOICE」を開催している。フリーマーケットはその一環として、毎年5月～6月ごろに行われてきたが、今年は被災地支援を目的に「復興への願いを具現化するという意味を込めて」（同団体代表の大木雄高さん）開催した。

　当日は、雨にもかかわらず多くの客が詰めかけ、協会内には即席のアコーディオン演奏が響いた。ヨーロッパ民謡に合わせて踊る人の姿も。ブースでは、被災地の復興支援を目的として福島県郡山市や宮城県仙台市などから仕入れたガーベラやバラ、フキやニンジンなどの野菜を150円～数百円程度で販売した。

「会場には保坂展人世田谷区長さんもお越しになり、福島県から仕入れた野菜や花などを買っていってくれた」（大木さん）。ブースで花を販売していた浅輪剛博さんは「友人つながりで、被災地付近の業者から直接仕入れた。晴れていたらガーベラを持って下北沢かいわいをパレードしようと思っていたので少し残念」と笑みを浮かべた。