下北沢南口の下北沢カトリック世田谷教会(世田谷区北沢1)で12月24日、福島県産の野菜や畜産物を使った料理など販売する「フクシマキッチン」が開催される。
フクシマキッチンは、放射能検査済みの野菜や畜産物を使った料理をケータリングカーのキッチンを利用して販売する試み。野菜や加工品も販売する予定。
主催は「農民カフェ」(北沢2、TEL 090-3592-5031)オーナーでミュージシャンの和気優さん。和気さんは東日本大震災の直後、被災した叔父の安否確認のために宮城県に入った。「被災農家の現状を知り、がくぜんとした。農民カフェも米を作っていることもあり、人ごととは思えなかった」と振り返る。
その後、岩手県陸前高田市で東日本大震災の被害に遭い現地で農業ができなくなった村田光貴さんの大分への移農をサポートしたほか、福島産の農作物などを販売する「下北沢あおぞらマルシェ」を定期的に開くなどの活動に取り組んできた。「津波で農地や機械が流されたり、家族がばらばらになって農業を続けるのが難しくなったり、放射能の風評被害で販売ができなくなったりするなど、一口で被災と言っても現状はそれぞれ。一人一人の被災がある。フクシマキッチンで継続的に福島県の農家を支援したい」と話す。
開催時間は17時~22時。ライブなどのイベントも開催。今後、毎週末や祝日などに最低週1回は開いていく予定という。開催情報は「農民カフェ」のフェイスブックページで確認できる。