食べる

下北沢に移動式スペインバル「パキート」-本場仕込みのピンチョスも

店名の「パキート」とは、スペインの仲間に付けられた今村さんのあだ名。「マコ」と名乗ったのが「パコ」に聞き間違えられたのが由来だという

店名の「パキート」とは、スペインの仲間に付けられた今村さんのあだ名。「マコ」と名乗ったのが「パコ」に聞き間違えられたのが由来だという

  • 0

  •  

 下北沢周辺で5月15日から、移動式スペインバル「Bar Paquito(バル パキート)」が営業を始めた。

ワーゲンバスの外観

[広告]

 ワーゲンバス内に簡易キッチン、冷蔵庫を設け、車内からカウンター越しに営業する同店。カウンターの前には簡易ベンチを2つ設ける。

 店主の今村誠人さんは、以前下北沢でバー「ミニマル」を8年間経営。「店で料理を出しているうちに、本格的に学びたくなって」、スペインのバスクに旅立ち、レストランで1年間スペイン料理の修業を積んだ。

 スペインで学んだのは料理だけでなく、「ふらっと飲む歩きながら、ピンチョスを食べるバル文化」も。「ピンチョス」とは、ひと口大のパンの上に生ハム、野菜、煮込み、パテなどのさまざまな料理が乗せられたつまみ。「スペインで出会ったバル文化を日本に広めたいと思い、ワーゲン、旅、アウトドアという、自分が好きなものを全部合わせたら移動式バルという形になった」と話す。料理の仕込みは、友人に譲った店のキッチンを借りて行う。

 メニューは、日替わりの3種類ほどのピンチョス(300円)、「ボガディーヨ(バゲットのサンドイッチ)」(600円)、「ハモンセラーノ(熟成生ハム)のオリーブ添え」(500円)、日替わりのスープ(300円)など。パンは毎朝、沼袋のパン店「COCCINELLE」からライ麦のバゲットを仕入れる。ドリンクメニューは、スペイン産ワイン(300円)、スペインのバルで定番だという赤ワインのコーラ割り「カリモチョ」(500円)、山梨県道志村のコーヒー店「Topnote coffee」の豆を使用した水出しコーヒー(400円)。

 車内のカウンターに並んだピンチョスを珍しそうに見ながら近寄ってくる人や、今村さんのバーの常連客などが次々に来店。今村さんは「当店がどう受け入れられるか分からなかったが、今のところ面白がられていると感じる」と笑う。

 現在は、下北沢北口のたこ焼き専門店「大阪屋」(北沢2)近くの駐車場などに出店。今後は、三軒茶屋の西友(太子堂4)横、中目黒などに出店予定という。「夏は涼しい北海道へ、冬は暖かい沖縄へと旅をしながら営業していきたい。下北沢で知り合った人の中には田舎へ移住する人も多いので、そこへ行ってみるのも面白い」とも。詳しい出店場所、営業時間はフェイスブックページで確認できる。

  • はてなブックマークに追加

下北沢経済新聞VOTE

下北沢経済新聞を読んだことをきっかけに、実際に足を運んだ店やイベントはありますか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース