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下北沢に無農薬野菜提供「八生屋本店」 亡き父の酒販店跡に開く

店主の岩野功さん(左)。母の美津枝さん(右)と2人体制で店頭に立つ

店主の岩野功さん(左)。母の美津枝さん(右)と2人体制で店頭に立つ

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 下北沢北口に5月2日、野菜や豚肉など無肥料・無農薬の食品を販売する「八生屋(やおや)本店」(世田谷区北沢3、TEL 03-3485-2133)がオープンした。 

先代のデザインを受け継いだショップカード

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 店舗面積は約5坪。経営は、地域特産品のプロデュースを行う「FUDO合同会社」(世田谷区)。店主の岩野功さんは、デザイン会社に勤務していたころ頃に体調を崩したことをきっかけに食品や農業に関心を持つようになったという。同時期に、酒販店を営んでいた父・光晃さんにがんが見つかり自宅療養の末、昨夏に他界。「母が一人になってしまう」という思いもあり、店の跡に同店の出店を決めた。プレオープンした5月2日は光晃さんの誕生日だという。

 店頭には中玉トマト(65円)やホウレンソウ(150グラム=250円)のほか、「日野菜かぶ」(200グラム=250円)「五寸ニンジン」(100グラム=100円)など無農薬野菜が並ぶ。このほか、抗生物質不使用で育てた熊本県天草の「宝牧豚」(薄切りロース100グラムの場合、 380円)なども。「お客さんは健康に感度の高い方たちばかり。『種にも農薬を使ってないの?』と聞かれることもある。店に立っていると、お客さんとのコミュニケーションからいろいろと勉強になることも多い」と岩野さん(価格は参考価格、時期や仕入れ状況によって変動)。

 「店名は『末広がりに生きてほしい』という願いを込めた。正直なところ、先代から続く酒屋をつぶしてしまったことを申し訳ないと思うこともある。だからこそ、お客さんに健康のことを知ってもらい、末長く健康をサポートできる場所にしていければ」とも。

 営業時間は11時~18時30分。月曜・木曜定休。

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