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ヴィレヴァン下北沢店でアニメ「ボブネミ」AC部が絵本刊行イベント 高速紙芝居も

AC部「イラスト付サイン会&高速紙芝居ライブ」の様子

AC部「イラスト付サイン会&高速紙芝居ライブ」の様子

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 「ヴィレッジヴァンガード 下北沢店」(世田谷区北沢2、TEL 03-3460-6145)で12月8日、AC部による絵本「イルカのイルカくん」(ロクリン社)の発売記念イベント「イラスト付サイン会&高速紙芝居ライブ」が開催された。

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 AC部は安達亨さんと板倉俊介さんによるクリエイティブチーム。1月から放送が始まったアニメ「ポプテピピック」内のコーナー「ボブネミミッミ」で話題をさらった。「イルカのイルカくん」はAC部初の絵本で、イルカくんと少年・ちゆ太郎によるドタバタハートフルストーリーが描かれている。

 当日は、第1部・第2部合わせて70人が来場。会場には家族連れのほか、20~30代の男女の姿が多く見られた。同イベントの参加チケットは発売開始から1日半ほどで完売。追加で高速紙芝居のみのチケットを20枠用意したが、こちらも1週間ほどで席が埋まったという。

 同店の特設スペースに登場したAC部は、「絵本の読み聞かせをしたいところですが」と、会場の笑いを誘い、高速紙芝居をスタート。2人が掛け合いをしながら20冊を超える大小さまざまなスケッチブックを使いめくっていく様子に、会場のあちこちから驚きの声が上がった。実演されたのは、第18回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門受賞作の「安全運転のしおり」。実演後、安達さんと板倉さんは来場者の一人一人と会話をしながら、サインをした。

 小さい子ども連れで参加した夫婦は「『イルカのイルカくん』を知ったのは、group_inouのミュージックビデオがきっかけ。それから好きになって、注目していた」「AC部の作品は、子どもが見ている番組の歌のアニメーションやCMなどでよく見掛ける。個性的で面白い」と話す。

 AC部の安達さんは、同著について「絵本というメディアは初めてだったが、ページをめくることで展開していくテンポやリズム感を意識した。自分たちの強みを生かした映像的なアプローチをしている」と話す。板倉さんは「イルカくんにはくちびるが伸び縮みするという特徴はあるが、何か突出した能力があるわけではない。何かを成し遂げるという話でもない。テーマをあえて打ち出さずに、説教的なニュアンスを出さないことで、読者それぞれが気付きを得られるようにした。『自由でも大丈夫』というメッセージを伝えたい」とも。

 「イルカのイルカくん」は11月15日に発売され、同22日の時点で増刷が決定。ロクリン社には「イルカくんの前向きさに癒やされる」といった感想が読者カードで届いているという。

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