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「私を変えてくれたのが演劇だった」下北沢のプロデューサー、活動支援募る

念願の本多劇場での舞台公演を実現した山口ちはるさん

念願の本多劇場での舞台公演を実現した山口ちはるさん

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 下北沢の小劇場を中心に演劇制作を行うプロデューサーの山口ちはるさんが現在、クラウドファンディングで活動継続のための支援を募っている。

制作「山口ちはる」プロデュース「単純明快なラブストーリー」2020年7月23日~26日・本多劇場

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 山口さんは日本大学芸術学部を卒業後、2009(平成21)年に演出助手として劇団「江古田のガールズ」に参加。2017(平成29)年から個人プロデューサーとして活動しており、自身で立ち上げた企画のほか、外部の舞台公演にもプロデューサーとして参加し、下北沢を中心に月に1~2本のペースで公演を続けてきた。

 山口さんと演劇との出合いは小学4年生の時。「人前に立つのも、何かを話すのも苦手だった私を変えてくれたのが演劇だった。高校生の夏休みには、親友と一緒に大阪から下北沢まで演劇を見に行った。ぎゅうぎゅうの客席に三角座りして観劇したあの日、笑って泣いて『東京には、下北沢には、こんなにおもしろい舞台があるんや』と思った。その演劇が私の背中を押し『いつか、こんな面白い舞台を、あの本多劇場で上演できる人になりたい』という夢を持つようになった」と山口さん。

 7月23日~26日には念願の本多劇場での舞台公演が決定したが、現在は新型コロナウイルスへの感染防止措置として客席数を通常の半分以下に抑える必要があり、今後の公演成立に必要な収入を確保することが困難となったことから7月15日、クラウドファンディングを立ち上げた。

 開始から現在を振り返り「たくさんの方々から応援のメッセージを頂いており、今後の舞台制作への活力になる」と山口さん。「演劇(舞台)を行うに当たり、客席数の制限・コロナウイルス感染予防等の費用を含め、厳しい状況が続いている。しかし、たくさんの方に楽しんでいただける舞台制作をこれからもやっていきたい。何とぞ支援を頂ければ」と呼び掛ける。

 目標金額は300万円。募集期間は8月31日まで。

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