9月28日に開業する代田の温泉旅館「由縁別邸 代田」(世田谷区代田2)が8月3日、予約受付を開始した。
3階建ての同旅館は、小田急線世田谷代田駅に隣接する敷地にオープン。客室は板間、畳間、窓際の広縁から成る7タイプ、全35室を用意する。
大浴場の露天風呂では箱根「小田急 山のホテル」の自家源泉「芦 ノ湖温泉 “つつじの湯”」から運ぶ温泉を楽しめる。女湯にはオリジナルアロマのミストサウナを、男湯にはドライサウナと水風呂を併設。飲食とのセットプランを利用すると、日帰り客でも利用できる。
1階には代田で晩年を過ごした歌人、斎藤茂吉の料理歌集「つきかげ」から命名した「割烹(かっぽう) 月かげ」と「茶寮 月かげ」を設ける。割烹では、日本各地の旬の食材を使った会席コースと、利酒(ききざけ)師が選んだ日本産の酒を提供する。茶寮は、かつて茶畑が広がり、茶業が盛んだった代田の歴史と文化を背景に、お茶にこだわってメニューを展開。湯上がりや、夜にはバーとして利用できるメニューも用意する。
日帰り客の利用は10月12日から受け付ける予定で、来年春には、本館向かいの離れに日帰り客が利用できるスパを設ける。
建築主である小田急電鉄の広報担当者は「シモキタエリアの街の魅力を引き出す『下北線路街』に開業する温泉旅館。来街の方はもちろん、近隣にお住まいの皆さまにも安らぎを感じていただける場を目指す。ご期待いただければ」と呼び掛ける。