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下北沢のアパレル店が閉店へ 運営元のサカゼングループ、下北沢から撤退

「WOODEN DOLL 下北沢店」外観

「WOODEN DOLL 下北沢店」外観

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 下北沢のアパレルショップ「WOODEN DOLL(ウッデンドール) 下北沢店」(世田谷区北沢2)が9月6日、閉店する。

「WOODEN DOLL 下北沢店」内観

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 昨年11月末にオープンした同店。「古着じゃないよ、新作だよ」をコンセプトに、10代後半~20代前半の男女をターゲットとしたユニセックスな商品を扱う。オーバーサイズのアイテムのほか、トレンドの韓国ストリート系、ライセンスブランド品、海外ブランド直輸入品など幅広い品ぞろえが特徴だったが、3月末からコロナウイルスの影響で客足が激減。4月中旬~5月中旬、臨時休業した。

 店長の木村弘輝さんは 「下北沢では、4月~5月の新生活シーズンが一年で最も売り上げが見込める。その後、営業再開したが売り上げは厳しい状態だった。下北沢のメインターゲットは都内の大学生と近隣他県からの観光客。大学生はリモート授業体制が敷かれており、本来なら学校帰りの夕方に下北沢に立ち寄ってくれるのだが、今年は『学校帰り』という時間が無く、まるで集客が得られなかった。そして今年の長い梅雨によってジリ貧が続き、7月末にスタートした『Go Toキャンペーン』から東京が除外され、また観光客が訪れる機会が減ってしまった」と話す。

 8月10日、同店を経営するサカゼン(中央区)から撤退の指示が下った。同社は同店の物件を所有し、同じ場所で昨年まで34年間、特大サイズの紳士服などを販売する「サカゼン下北沢店」として営業してきた。

 近隣に住む30代の男性は「下北沢でサカゼンは有名だったし、閉店してもリニューアルオープンして復活しているイメージ」と話すが、木村さんは「物件は、居抜きに近い形での物件譲渡になるようなので本当に完全閉店。今後はサカゼングループではなく、別の企業が借りて運営していくことになると思う」と話す。

 同店では現在、在庫売り尽くしセールを行っている。木村さんは「文字通り、出血大サービス価格でお買い求めやすくなっているので、一度立ち寄っていただければ」と呼び掛ける。

 営業時間は11時~20時(現在は新型コロナウイルス感染拡大防止のため19時まで)。

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