下北沢で「サイレントツイ飲み」-ツイッター以外でコミュニケーション禁止

思わず笑ってしまったら、罰金箱へ100円を入れるルール。集まった額は2,700円だった

思わず笑ってしまったら、罰金箱へ100円を入れるルール。集まった額は2,700円だった

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 下北沢北口のカフェ「スロー・コメディー・ファクトリー(通称スロコメ)」(世田谷区北沢3、TEL 03-6751-3426)で8月26日、「サイレントツイ飲み~ツイッター以外でコミュニケーション禁止! 笑うのも喋るのも禁止!~」が開催された。

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 モンティパイソンのDVD 「Almost the truth」発売を記念して開かれる「パイソン・ナイト!」とのコラボイベントとして行われた同イベント。DVD上映が行われる中、参加者はツイッターのつぶやきのみでコミュニケーションをとり、飲み会を行った。参加者はそれぞれ手元の携帯電話やスマートフォンからつぶやきを投稿し、会場のスクリーンで参加者全員のつぶやきを表示する。途中で声を出したり、笑ってしまった人からは「罰金」として100円を徴収。徴収金は宮崎県口蹄(こうてい)疫被害義援金に寄付する。

 開始時刻の19時30分、参加者15人全員が無言状態に。ドリンクを手に静かに乾杯が始まると、グラスの重なる音だけが響く。その後はつぶやきを投稿しながら、それぞれ目配せをしたり、辺りを見回したりする姿が目立った。一方、ツイッター上では「楽しいのか苦しいのかわからなくなってきたw」「蚊取り線香の香りがするのは気のせいでしょうか」など、思い思いのつぶやきが投稿された。

 途中、無言の名刺交換も始まり、ツイッター上では「○○会社の○○です、よろしくお願いします」と自己紹介も。時間がたつにつれ、その場の空気に耐え切れず吹き出す人や、いすに足をぶつけて笑う姿も見られ、沈黙が笑いを誘う様子が多く見られた。

 主催はサイト制作などを手がける第四企画(世田谷区)。開催のきっかけについて、同社社長の黒田正信さんは「異業種交流会など人が集まるイベントでは、積極的に人と話す人と、あまり話さない人に分かれてしまいがちで、とても残念だと思っていた。それならまずツイッターだけでコミュニケーションをとって、話したり笑ったりできないフラストレーションで場を温めてから、一斉にコミュニケーションをとったら面白いのではと思った」と話す。開催後は「今回は1回目なので試験的な部分もあった。改善を重ね、次回はさらに面白いイベントにしたい」と意欲をみせる。

 浜松町から駆け付けたという30代男性は「こういう実験的なイベントが好きなので参加した。斬新で新鮮な気分を味わえた」と振り返った。

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