プレスリリース

森未来、東京都・利島村の「サステナブル集合住宅」にてCLT構造体の調達・輸送プランニングおよび施工コーディネートを実施

リリース発行企業:株式会社森未来

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「Sustainable Forest」をミッションとする株式会社森未来(本社:東京都港区、代表取締役:浅野純平)は、東京都伊豆諸島に位置する利島村(としまむら)に新たに建設された村営住宅において、弊社は、主要構造体となるCLT(直交集成板)部材一式の調達をはじめ、本州の港からの輸送プランニング、さらには専門大工集団の手配を含めた施工のコーディネートをトータルで担当しました。
本事例は、運搬方法や施工環境に工夫が必要な、流通のハードルが高い地域でのCLT建築のモデルケースとなりました。

?? 「利島村村営住宅」について




東京都伊豆諸島の利島では、島内に加工設備や専門の職人が少ないことや、本州からの資材持ち込みに伴うコスト面の課題から、移住者や村民のための住宅更新が滞り、新築の建設が困難な状況にありました。

そこで、東京都の島しょ地域の課題解決と持続可能な発展を目指す取り組みのもと、新しい村営集合住宅を建設するプロジェクトが始動。カスヤアーキテクツオフィス一級建築士事務所(KAO)による、CLT工法を用いた建築案が採用されました。

また、利島村は、川がなく、海水を淡水化させる必要がある特殊な地域です。本物件では生活排水の100%近くを再生循環し、それらの工程をIT技術で監視制御する、住宅向けの「小規模分散型水循環システム」が採用されています。

?? 離島でのCLT活用




CLT工法は、あらかじめ本州の工場でプレカットされた大型パネルを、現地で組み立てる工法です。島内に大工がおらず、島外から職人を招く必要がある本プロジェクトにおいて、現場での加工を極力減らし、組み立てるだけで建物の外形をほぼ完成させられるCLT工法は、合理的な選択と言えます。

また、CLTはJAS構造材としての確かな品質を持ち、分厚い面構造として用いることで、RC造に匹敵する耐風性を備えています。これにより、木造でありながら、離島にとって重要な、台風に耐えうる堅牢性を確保することができます。

さらに、主要構造体であるCLTは、床・壁・天井などを「現し(あらわし)」にできる特徴を持ちます。通常は壁や天井板で隠れる構造体を露出させることで、強固な構造部材でありながら、木肌が持つ素朴な温もりをそのまま内装へと活かすことができ、集合住宅には珍しい佇まいの空間となります。

CLT建築を円滑に進めるためには、CLT部材特有の専門的な知見や施工体制、そして流通に関わる各プレイヤー間の緊密な連携が不可欠です。
森未来は、全国の木材流通ネットワークと、これまでCLT建築に携わってきた経験を有しており、製造メーカーとCLT専門の大工組織との連携による技術的アドバイス体制と、設計・製作から納品にいたるプロセスのプランニングを構築することが可能です。こういった点を評価いただき、プロジェクトの実現可能性を高めるパートナーとして、主要構造体の調達・施工コーディネートを当社が担当することとなりました。





?? 臨機応変な輸送プランニング

利島村への資材搬入においては、本州側の辰巳港からの海上輸送ルートの確保を含め、CLT部材の特性を考慮した臨機応変な工程管理が求められます。森未来では、社内の専門スタッフが各工程の順序や離島への搬入計画を一貫してプランニング・マネジメントしました。

主要構造体(壁・床・屋根部材)となるCLTの現地施工スケジュールから逆算し、設計・加工図面の作図、CLT工場でのマザーボード製作、プレカット加工、そして本州港までの輸送プロセスにいたる一連の工程を計画し、プロジェクトが円滑に進行するよう管理を行いました。
構造体のCLTの一部は、ベランダの床兼軒天井となるため、材の寸法維持が可能な乾式の防腐防蟻処理を施しました。

また構造体以外にもCLT構造用金物(Xマーク金物等)などの関連部材から、外装羽目板などの木質部材を手配するなど、当社の木材流通に強みを活かしてプロジェクトをサポートしました。

当社の主な担当範囲は設計から本州港までの部材納品まででしたが、本州とは異なる離島特有の気候を考慮し、CLTが無事に施工されるまで品質を維持できるよう、島に渡った後の現地保管や養生方法など、品質管理のアドバイスにも伴走しました。



?? 関係者からのコメント

利島村役場 本プロジェクト担当 隅氏 中川氏
CLTを活用した住宅は、木の香りや温もりに包まれた心地よい空間となっており、内覧会に参加された方々からも「住んでみたい」「居心地がよさそう」と好評です。今回の取り組みを契機に、利島村らしい自然と調和した住環境づくりが進み、定住促進や移住者の受け入れにつながるなど、持続可能な島づくりへの発展を期待しています。
設計担当:カスヤアーキテクツオフィス一級建築士事務所 粕谷氏
利島では建築職人が常駐しておらず、施工期間や輸送条件にも大きな制約がありました。そのため、現場での加工を極力減らし、高い施工精度を確保できるCLTパネルの採用が、このプロジェクトの重要な前提となりました。
森未来には、部材調達だけでなく、輸送条件や製作寸法についても早い段階から相談に乗っていただき、設計と施工を見据えた現実的な判断を重ねることができました。離島という特殊な条件だからこそ、設計者と供給側が密に連携できたことの意義は大きかったと感じています。
プロジェクトコンサルタント:ランドブレイン株式会社 榎戸氏 伊藤氏
CLT製法により工程の一部を工場生産へ移行した結果、時間コストの縮減と品質確保に成果が得られました。離島地域では人的・物的リソースの制約が多く、本事業はそれらの課題の解決に寄与するパイロット事業として有意義と考えています。
弊社は全体マネジメントを担う立場から情報共有の円滑化やリスク管理等を担いましたが、関係各位のご協力により円滑に推進できました。心より感謝申し上げます。

?? 新たな木材流通への挑戦

本プロジェクトでは、CLTの専門プレイヤーと連携した進行管理と調達プロセスにより、離島でのスムーズな部材搬入を実現できました。

森未来が目指す「All Wood Platform」のビジョンは、都市部だけでなく、日本のあらゆる地域における最適な木材流通の実現を目指しています。

今回の利島村での取り組みは、建築資材の調達や施工の手法が制限される離島において、CLT建築を採用する意義のある事例となりました。設計・製造メーカー・職人と連携し、CLT建築を実現へと導くパートナーとして伴走できたことは、プラットフォーマーを目指す私たちにとっても大きな一歩です。
森未来はこれからも、木材利用への挑戦に伴走してまいります。

■プロジェクト概要
- 物件名:利島村村営住宅
- 所在地:東京都 利島村
- 施主:東京都利島村役場
- 設計:カスヤアーキテクツオフィス一級建築士事務所(KAO)
- - 粕谷淳司氏 粕谷奈緒子氏
- プロジェクトコンサルタント:ランドブレイン株式会社 離島振興担当
- - 担当:榎戸氏、伊藤氏
- 森未来での担当:
- - 構造体CLT(壁、床、屋根)、関連金物、外装羽目板 等の辰巳港への納品。
- - 構造体の製作・納品プロセスの計画・管理。
- 竣工:2026年3月
- 撮影:森未来

?? ー水を活かし、島で生きる 利島村村営住宅ー 完成報告会のご案内

設計を担当した、カスヤアーキテクツオフィスの主催により、利島村に建設された「利島村村営住宅」の完成報告会を実施いたします。
当日は、離島でCLTが選ばれた背景をはじめ、島ならではの建設課題をクリアした独自の設計手法についてもお話しいたします。





お申し込み・詳細はこちら

■ 会社情報
会社名:株式会社森未来
代表者:代表取締役 浅野 純平
住所:〒108-0014 東京都港区芝5-27-6 泉田町ビル6階
設立:2016年4月
コーポレートサイト:https://shin-mirai.co.jp/
「Sustainable Forest」をミッションに、森林・林業・木材に関するITビジネスを展開。
木材利用の専門AIアシスタント Laurel:https://laurel-ai.jp/
BtoB向け木材プラットフォームeTREE:https://www.etree.jp/
■ 本リリースに関するお問い合わせ先
株式会社森未来 広報担当 
pr@shin-mirai.co.jp

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