下北沢にサイクルショップ「チャリカジ」-通販サイトがリアル店舗

ウェブサイトのみの販売からリアル店舗1号店としてオープンした「チャリカジ」。「街の自転車屋さん」を目指す。

ウェブサイトのみの販売からリアル店舗1号店としてオープンした「チャリカジ」。「街の自転車屋さん」を目指す。

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 下北沢南口に4月29日、サイクルショップ「チャリカジ」(世田谷区北沢2、TEL 03-5738-2242)がオープンした。

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 店舗面積は18坪。ロードバイク、ピストバイクなど、常時40種類以上の自転車とカスタム用品、サイクルファッションなどを販売する。自転車の通販サイト「チャリカジ」を運営するエムアップ(渋谷区)がリアル店舗1号店としてオープンした。

 サイト開設は昨年8月。「オシャレで快適な自転車ライフ」をテーマに、メーンの自転車販売のほか、愛車画像を投稿できるブログサービス「チャリブロ」、盗難車の情報交換用掲示板「盗難車サーチBBS」などのサービスを提供してきた。

 リアル店舗出店の理由について、同社ディレクターの吉武亮太さんは「サイト内の販売だと細かなアフターサービスをしにくい。お客さんの顔が見える地域密着型の街の自転車屋さんを作りたいと思った」と話す。「下北沢は路地裏に小さな店がたくさんあり、車で訪れるより自転車の方がゆっくりと街を見ながら楽しめる。下町感もあって良い意味でアナログ的。新参の自転車屋でも受け入れてもらえるのでは」とも。

 店舗スタッフは吉武さんのほか、店長の内山拓也さん、吉武さんいわく「自転車博士」の多田裕史さんの3人。内山さんと多田さんはともに自転車整備士としての資格を持ち、メンテナンスにも対応する。

 自転車の道を志した原点は「高校時代の片道30キロの自転車通学だった」という多田さんは「当時はロードバイクとママチャリの中間のようなランドナーというタイプのツーリング用の車種に乗っていた。もっとほかの自転車にも乗ってみたくなり、本格的にのめり込んでいった」と振り返る。個人的に所有する2台の自転車を用途に応じて乗り分けているという内山さんは「気に入った自転車には長く乗ってもらいたい。体験試乗もできるので、ぜひ自分好みの一台を探してほしい」と話す。

 吉武さんは昨年入社したばかりの28歳。高校時代に宮崎県代表として甲子園に2度出場し、その後、音楽業界やアパレル業界などを経験。現在の会社に就職した理由は「新しいことに携わる魅力を感じたから」だという。「自転車のことはほとんどわからなかったが、仕事を通じて徐々に自転車を大切に乗りたいという気持ちが高まってきた」(吉武さん)。現在乗っている自転車はオリジナルフレームなどでカスタマイズしたシングルスピード。タイヤやフレームの色などにもこだわり、自分流にカスタマイズした。「オシャレに乗ることで愛着も湧いてくる。買ったままメンテナンスをしないでほったらかしにしている人も多いと思うので、ぜひ一度店に持ってきてほしい」(吉武さん)。

 吉武さんは今後、「近隣小学校の児童などを招いてパンク修理講習を開くなど、地域とのつながりも深めていきたい」と抱負を語る。「年代を問わず参加できる、自転車のワークショップを開催したい」とも。

 営業時間は10時~20時。

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