下北沢の建築設計事務所のウェブサイト、国際広告賞で金賞受賞

授賞式での渡邉さん、岡崎さん、塩谷さん(左から)。金賞と発表されたときは「鳥肌が立った」という

授賞式での渡邉さん、岡崎さん、塩谷さん(左から)。金賞と発表されたときは「鳥肌が立った」という

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 下北沢の建築設計事務所「シェイピングルーム」(世田谷区代田2)のウェブサイトが、世界三大広告賞の一つ「The One Show」のインタラクティブ部門で金賞を受賞した。

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 同賞は、カンヌ国際広告祭、クリオ賞と並ぶ世界三大広告賞の一つ。ニューヨークに拠点を置く非営利団体「The One Club」が主催する。5月13日にニューヨークで授賞式が行われ、4,000を超えるエントリーの中から金賞・銀賞・銅賞が発表された。日本からのエントリーでは、同事務所のほか、ユニクロとナイキ・ジャパンの作品が金賞を受賞している。

 一級建築士の塩谷達哉さん(40)が運営する同事務所。塩谷さんは2002年に独立し、約8年前から現在の場所に事務所を構えている。受賞したサイトは、昨年11月に完成。もともと交流のあったデザイナーの岡崎斉さん(39)、フォトグラファーの渡邉肇さん(46)に制作を依頼した。

 サイトは、動画を複数アップしているほかは、説明を最小限に抑えたシンプルなデザインに仕上げた。動画は、塩谷さんが手がけた住居を、イメージを用いて紹介している。

 制作期間は約9カ月。「塩谷さんのような若い建築家が、面白いアイデアを持って住居をデザインしたり、リノベーションを手がけたりする時代。壮大な建築物も良いが、小さな土壌でも面白いことを形にできることを表現したかった。制作中、最も楽しかったのは動画内の文庫本やおもちゃを作っていたとき」(岡崎さん)。

 「ユニクロやナイキと比べると低予算だが、CGでもできる壁や車のレタリングをあえて実際に行うなど、実は手間暇がかかっている」と塩谷さん。「これまでネットで動画を見ることがあまりなかったので、最初に岡崎さんの案を聞いたときは驚いた。でも、岡崎さんの発想に任せようと思った。サイトができあがってからは、不思議とネットの動画を見るようになった」とも。

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