かん酒専門店「エスニックとジャパニーズと酒。燗味処」(世田谷区北沢2、TEL 03-5790-9769)が7月20日、下北沢にオープンした。
約70種以上のかん酒をそろえる同店。「体に優しく・舌においしく」をテーマに、発酵・熟成にこだわったという造り手の顔が見える調味料や無添加食材・手仕事を基本とした料理、エスニック料理なども用意する。店主の長尾松雄さん麻菜実さん夫妻はこれまで、神田の老舗日本酒居酒屋で純米酒やかん酒を学び、それぞれ板前や「お燗(かん)番」として修業を積んできたという。
長尾さんは熱かんの魅力について、「エスニックとジャパニーズといった、一見なんの接点も見えないジャンルではあるが、温めることにより顔を変えるかん酒の包容力は無限大。熱かんは実はハーブやスパイスとの相性も抜群に良い」と話す。「温めて飲むかん酒は、体に掛かる負担が少なく、二日酔いにもなりにくい。酔うためだけに飲むのではなく、味わうために飲む。現代の食の豊かさと日本ならではのお酒の良さを五感で感じていただければ」とも。
ドリンクは、埼玉県「神亀純米辛口」、広島県「竹鶴 秘傳 純米」(以上、800円)、兵庫県「竹泉 淋しがりやラベル」、「独楽蔵 無農薬山田錦六十」(以上、900円)などの熱かんのほか、旬の冷酒も多数取りそろえる。料理は、「旬魚の昆布締め 真鯛」(900円)、「紅麹の台湾式 焼豚」(650円)、「タイ風タンドリーチキン」(1,000円)、「すじこの西京漬け」(600円)など。
長尾さんは「下北沢ではおそらく初のかん酒専門店。老若男女問わず、特に若い方にも選んでいただけるような地域に根付いた店にしていきたい。日本酒マニアというよりちょっと変わり者の夫婦が、割と仲良くのんびりやっている店なので、買い物帰りや観劇帰りに、一杯からでも気楽に寄っていただければ」と来店を呼び掛ける。
営業時間は、平日=17時~24時、土曜・日曜・祝日=15時~23時。水曜定休。