プレスリリース

オーティコン補聴器、「シニア世代の聞こえと生活・コミュニケーション」に関する調査を実施、シニアの約半数に「聞こえの変化」。働くシニアの3人に1人は仕事や働き方を変更

リリース発行企業:デマント・ジャパン株式会社

情報提供:

世界的な聴覚ヘルスケアグループ、デマントの補聴器旗艦ブランドで120年以上の歴史をもつオーティコン補聴器(東京都品川区、プレジデント:齋藤 徹、以下オーティコン)は、2026年10月9日〜13日、全国の60〜79歳の男女合計611名を対象に「シニア世代の聞こえと生活・コミュニケーション」に関する調査を実施しました。

総務省統計局によると、65歳以上の就業者は943万人と過去最多*1となり、シニア世代が長く働き続けることが前提になりつつあります。本調査でも、60〜79歳の就業者338名に今後の就労意向を尋ねたところ、9割超(94.1%)が「今後も働き続けたい」と回答しました。そのうち6割超(63.2%)が「できるだけ長く働きたい」と答えています。

一方で、シニア世代が長く働き続けるうえで、課題の1つとなるのが難聴です。難聴については、コミュニケーション上の困難に加え、認知機能の低下や社会的孤立との関連を示す研究報告があります*2。当社はこうした背景から、シニア世代が長く働き、社会とのつながりを保つうえで「聞こえ」が果たす役割に着目し、その実態と、聞こえの変化が仕事や社会参加に与える影響を明らかにするため、本調査を実施しました。

【調査結果トピックス】

● 全回答者(611名)の約半数(46.5%)が、聞こえの変化を自覚または周囲から指摘を受けた経験があると回答(以下「聞こえの変化がある人」と表記)。就業者でも約半数(50.9%)が該当。聞こえの変化はシニア世代にとって身近な課題であることが浮き彫りに

● 働くシニア(338名)の3人に1人(34.6%)が、聞き取りづらさを理由に仕事や働き方を変更

● 聞こえの変化がある就業者(172名)に絞ると、半数超(54.1%)が働き方を変更しており、4人に1人超(25.6%、44名)は仕事中の聞き間違いや聞き漏らしによるミスや行き違いを経験

● 聞こえの変化がある人(284名)のうち4割が聞き取れない会話を推測.「聞こえたふり」も約3割

● 自分で聞き取りづらさを自覚している人(174名)の約8割が、現在補聴器を使用せず。補聴器への抵抗や不安の理由には「自分にはまだ必要ない」との回答も

● 全回答者(611名)の約半数(49.1%)が、会話と周囲の音の自然なバランスを希望。「周囲の音も自然に聞こえること」を重視する人は、「周囲の雑音をできるだけ聞こえなくすること」の約1.8倍

■調査概要


※構成比は小数第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。複数回答の設問は合計が100%を超えます

■調査結果

シニア世代の約半数が、聞こえの変化を自覚または周囲から指摘された経験あり
ご自身の聞こえの変化について尋ねたところ、全回答者(611名)の約半数(46.5%)が聞こえの変化を自覚、または周囲から指摘された経験があると回答しました(以下「聞こえの変化がある人」と表記、284名)。就業状況別にみると、就業者338名のうち50.9%、非就業者273名のうち41.0%が該当し、就業状況を問わずシニア世代にとって聞こえの変化が身近な課題であることがうかがえます。

一方で、実際の働く環境をみると、就業者338名のうち、オンラインも含めた会議や商談、接客、電話対応など、人との会話を伴う業務を週1回以上行うと回答した割合は6割超(61.5%、208名)にも上りました。また、聞こえの変化がある就業者(172名)のうち「仕事中の聞き間違いや聞き漏らしでミスや行き違いが生じた」との回答が4人に1人を超えました(25.6%、44名)。



働くシニアの3人に1人が、聞き取りづらさを理由に働き方を変更
「聞き取りづらさを理由に、仕事や働き方について考えたり、実際に変えたりしたことはありますか」と尋ねたところ、就業者338名のうち34.6%(117名)が、「仕事や働き方を変更したことがある」と回答しました。聞こえの変化がある就業者(172名)に絞ると、その割合は半数超(54.1%)に上ります。具体的には、「電話や会議が少ない仕事・業務を選んだ」が最多(20.9%)、次いで「より静かな環境で働ける仕事・職場を選んだ」(20.3%)、「人との会話が少ない仕事・職種に変えた」(15.7%)と続きます。「補聴器や集音器、会議の録音など補助的な機器やアプリを使い始めた」との回答もありました。なお、全回答者(611名)のうち、聞き取りづらさを理由に仕事を辞めた経験がある人は18名(2.9%)でした。



聞き取りづらさは、シニアの仕事の選択肢にも影響を及ぼしていることがうかがえます。シニアが希望する働き方につなげ、できるだけ長く働き続けるためにも、聞こえの課題に目を向けることが重要だと考えられます。

聞こえの変化がある人の約4割が、聞き取れない会話を推測。日常生活でも聞き取りに負担
聞こえの変化がある人(284名)に、日常生活(仕事中を除く)で、人の声や会話が「聞き取りづらい」「つい聞き返してしまう」と感じることがある場面を尋ねたところ、「飲食店など、周囲で人が話している騒がしい場所」が最多(45.1%)で、次いで「複数人での食事・集まり」(36.3%)との結果でした。
また、人の声や会話が聞き取りづらいことで、経験したことがあるものを尋ねたところ、「聞き取れない部分を前後の会話から推測した」が41.9%で最も多く、「何度も聞き返すことにストレスや気まずさを感じた」が33.8%、「聞こえたふり・分かったふりをした」が32.7%、「聞き取ることに集中して疲れた」が29.9%と続きました。



聞き取りづらさは、日常の会話を理解するための推測や聞き返しを必要とし、ストレスや疲れといった負担につながっています。特に、複数人での会話や雑音が多い場所では、聞き取りづらさを感じる人が多く、円滑なコミュニケーションを難しくする一因となっています。

聞こえの変化がある人の2人に1人が、聞き取りづらさを理由に社会参加を控えた経験あり
聞き取りづらさによる影響は、仕事だけでなく、人との交流の機会にも及んでいます。
仕事以外の社会参加について尋ねたところ、全回答者(611名)の8割弱(76.9%)が過去1年間に何らかの活動に参加しており、「プライベートな集まり(家族・友人との食事、趣味や習い事など)」が47.3%、「旅行」が37.8%となりました。

聞き取りづらさを理由に、こうした場への参加を控えたり避けたりしたことがあるかを尋ねたところ、聞こえの変化がある人(284名)の半数超(54.2%)があると回答しました。具体的には、「プライベートな集まり(家族・友人との食事、趣味や習い事など)」が27.1%で最も多く、「公式な場(職場の会食や懇親会など)」が17.6%、「旅行」が15.8%と続きました。



シニア世代の多くが仕事以外の社会活動に参加する一方、聞き取りづらさを理由に、身近な交流の機会を控える人もおり、聞こえは、仕事だけでなく、人とのつながりを維持するうえでも重要な要素であることがうかがえます。

補聴器を「使っている」「使いたい」と答えた働くシニアの約4割が「仕事での会話を円滑にしたい」と回答
補聴器を「使っている」「使いたい」と答えた就業者(182名)に理由を尋ねたところ(複数回答)、「人の話を聞き取りやすくしたいから」が半数(50.0%)で最多でした。次いで、「家族や友人との会話をこれまで通り楽しみたいから」(44.0%)、「仕事での会話やコミュニケーションを円滑にしたいから」(37.9%)、「できるだけ長く仕事を続けたいから」(22.5%)となり、補聴器は働き続けるための手段としても期待されています。



自分で聞き取りづらさを自覚している人の約8割が現在補聴器を使用していない。研究報告の認知・理解状況により補聴器の使用意向の差
自分で聞き取りづらさを自覚している人(174名)のうち、現在補聴器を使用していない人は81.6%(142名)でした。142名のうち、約半数(51.4%、73名)が「できれば使いたくない」「必要性を感じても、やや抵抗や不安がある」と回答。その理由は(73名、複数回答)、「価格が高そうだから」「『老けた』印象を持たれそうだから」「自分にはまだ必要ないと思うから」がいずれも約3割でした。



難聴と認知機能の低下や社会的孤立などとの関連について研究報告があることを知っているか尋ねたところ、内容を「ある程度理解している」「よく知っている」と答えた人は約3割(29.3%)でした。さらに、補聴器を「使っている」「使いたい」と答えた人の割合を見ると、内容を理解している人(179名)では68.2%だったのに対し、「知らなかった」人(184名)では35.9%にとどまりました。聞こえに関する情報を知っている人ほど、補聴器を前向きに捉えている傾向がうかがえます。

シニア世代全体の約半数が、補聴器に会話と周囲の音の自然なバランスを希望
補聴器を使用するとしたら、どのような聞こえ方を重視したいかを全回答者(611名)に尋ねたところ(複数回答)、「長時間使用しても疲れにくいこと」が49.3%と最多でした。さらに、「会話だけでなく、周囲の音も自然に聞こえること」が39.0%で、これは「周囲の雑音をできるだけ聞こえなくすること」(21.3%)の約1.8倍でした。

また、全回答者(611名)に会話と周囲の音の聞こえ方の好みを尋ねたところ、「会話を聞き取りやすくしながら、周囲の音も自然なバランスで聞こえるほうがよい」が49.1%と約半数を占め、「周囲の音はなるべく抑えて、会話を中心に聞こえるほうがよい」(26.4%)を大きく上回りました。就業者では半数超(51.5%)が会話と周囲の音の自然なバランスを希望しています。



補聴器には、音声以外の音を抑制する技術がある一方、今回の調査では、会話だけでなく周囲の音も自然に聞こえることを重視する人が、雑音をできるだけ抑えたい人を上回りました。仕事や日常生活でさまざまな音に囲まれるシニアにとって、必要な会話を聞き取りながら、周囲の状況も自然に把握できる「自然な聞こえ」が求められています。

■オーティコン補聴器 プレジデント 齋藤 徹のコメント
「今回の調査では、聞こえの変化が『仕事を辞める』という分かりやすい形ではなく、電話や会議の少ない仕事、静かな職場を選ぶといった『仕事の幅の調整』として表れていることが分かりました。また、補聴器に求める聞こえ方として、周囲の音をできるだけ抑えることよりも、会話も周囲の音も自然に聞こえることを望む声が上回りました。長く働き、社会とつながり続ける時代だからこそ、ご自身の聞こえの状態を早めに知り、聴力やニーズに合った適切な聴覚ケアにつなげることが大切だと考えています。当社は、聞こえや聴覚ケアに関する正しい情報発信と、人々のより良い聞こえとコミュニケーションを支えるテクノロジーの開発に取り組んでまいります」
■出典
*1総務省「統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」(2026年9月20日)https://www.stat.go.jp/data/topics/topi1490.html
*2厚生労働省ホームページ「『聞こえにくさ』感じていませんか?」https://www.mhlw.go.jp/nanntyou/

■オーティコン補聴器について
オーティコン(Oticon)は、1904年にデンマークで創設された補聴器メーカーで、デマントを代表する補聴器ブランドです。企業理念に「Life-changing technology(ライフチェンジング テクノロジー)」を掲げ、難聴による制限のない世界の実現を目指して、革新的な補聴器と聴覚ケアソリューションを提供しています。オーティコンは聞こえと脳に関する基礎研究を行うエリクスホルム研究センター(Eriksholm Research Centre)の知見を活かし、聴覚学、脳神経科学、電子工学など多分野の研究に基づいた製品開発を推進しています。オーティコンの全ての製品は、脳から聞こえを考える、独自開発理念「BrainHearing(TM)(ブレインヒアリング)」に基づいて設計されています。世界中の人々のより良い聞こえとコミュニケーションを支援しており、日本では1973年より補聴器の製造・販売を行っています。

▼オーティコン補聴器公式サイト
https://www.oticon.co.jp/

■デマントグループについて
デマントは、世界有数の聴覚ヘルスケアグループで、1904年にデンマークのオーデンセで補聴器の輸入商から始まりました。現在聴覚ケア、補聴器、診断機器やサービスに至るさまざまな分野で革新的な技術、ソリューション、専門知識を提供し、聴覚ヘルスケアを通して、人々の人生を大きく変えていくことを目指しています。デンマークに本社を置く当グループは、世界中で26,000人強の従業員と共に、130カ国でビジネスを展開しています。デマントA/Sの過半数の株式は慈善財団であるウィリアム・デマント財団に保有され、デマントA/SはNASDAQコペンハーゲン証券取引所に上場、取引高上位25銘柄に名を連ねています。

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