「オーナーの顔が感じられる店」を増やそう-下北沢の不動産店が呼びかけ

下北沢一番街商店街のゲート

下北沢一番街商店街のゲート

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 下北沢北口の老舗不動産店「共楽商事」(世田谷区北沢2、TEL 03-3469-9378)は現在、下北沢一番街商店街に「オーナーの顔が感じられる店」を増やそうと呼びかけている。

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 1973(昭和48)年創業の同社は、社長の親松健さん、長男で営業部長の潔さんら家族で経営する。今年、同商店街にオープンした「BEAR POND ESPRESSO(ベア・ポンド・エスプレッソ)」(北沢2)やパティスリー「Chandon(シャンドン)」(北沢3)に物件を紹介したのは同社だ。

 同社では、下北沢に「オーナーの顔が感じられる店を増やそう」と呼びかけている。きっかけは、「以前よりも下北沢が静かになってしまったことに危機感を感じたこと」(潔さん)だという。「跡継ぎ問題や少子高齢化の影響もあり、たくさんの人が一番商店街から離れてしまった」(同)。そのため、地域に密着し、個性のある店を積極的に増やしていくことを、商店街理事などを通して地域に呼びかける。

 オーナーが直接店の営業に関わらない業態の店舗では、どうしてもオーナーとの距離ができてしまうと同時に、オーナーの街に対する思い入れにも期待できなくなってしまう。「オーナーの顔が感じられると来店客も安心する。店だけでなくオーナーを好きだと感じられれば、より人が集まりやすい場所になるのでは」(同)。

 こうした呼び掛けに、「ベア・ポンド・エスプレッソ」オーナーの田中勝幸さんは「ぜひ一緒に(下北沢を)盛り上げていきたい」と応える。潔さんは「下北沢はレトロな部分を残しながら、常に発展し続ける街。この商店街を好きだと思って来てくれる人たちに、少しでも応えられるようにしたい」と意欲をみせる。

 営業時間は9時~18時。木曜定休。

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